
日本勢トップは、池村寛世!(提供/JGTO)
磨いた小技でピンチを回避!圧巻の3連続バーディで3位タイ
前日の“ムービングデー(第3ラウンド)”に「63」の猛チャージを見せ、首位と5打差の5位タイへ浮上した池村。優勝と優勝者に付与される「全英オープン」の切符を懸けた最終日は、一転して冷たい強風が吹き荒れる我慢比べの舞台となった。
出だしの1番でボギーが先行する苦しい立ち上がりとなったが、「今日も寒くて風が強い中、我慢しながらのラウンドでした」と振り返った通り、4日間を通したボギー数を「5」に抑え、 池村は決して崩れなかった。
「最終日もグリーンを外して難しいアプローチも、しっかり寄せワンできたホールが多かった。オフにやったショートゲームがすごくレベルアップしていると感じました」
磨き上げた小技でピンチを凌ぎ続けると、終盤の15番から圧巻の3連続バーディを奪取。通算17アンダーまでスコアを伸ばし、3位タイでフィニッシュした。
トップ10に日本勢5人!メジャー切符は逃すも光った適応力
さらにこの日は、池村にとって大きな収穫のある1日でもあった。同組でプレーしたのは、LIVゴルフでも活躍するルーカス・ハーバート(オーストラリア)。世界トップレベルのプレーを間近で体感した池村は、こう舌を巻く。
「飛距離はもちろんですが、100ヤード以内からしっかりチャンスを作ってバーディを獲る技術を見ると、自分はまだそこが低いなと。1日いい勉強になりました」
パーを拾う粘りは通用した。しかし、短い距離から確実に獲る力が加われば、さらに上に行ける。
「今シーズンの目標である日本ツアーとアジアンツアーの両方での優勝に向けて、しっかり準備していきたい」
確かな手応えと新たな課題を胸に、次なる戦いを見据えた。日本勢の層の厚さも際立った今大会。米澤蓮が通算14アンダーで6位タイ、前日「ビッグスコアが必要」と語っていた片岡尚之が13アンダーの9位。さらに中野麟太朗、木下稜介も10位タイに食い込み、トップ10に5人の日本人選手が名を連ねた。
なお、今大会の優勝者に付与される「全英オープン」への出場切符だが、優勝したヒラーがすでに有資格者だったため、規定により繰り下がる形となった。結果としてこのプラチナチケットを掴み取ったのは、最終日に池村と同組で回り、100ヤード以内の圧倒的な技術を見せつけたルーカス・ハーバートだった。日本勢にとってはメジャーへの扉にあと一歩届かない悔しい結末ともなったが、異国のタフな環境で見せた彼らの適応力は本物だ。今シーズンの国内外のツアーで、日本勢がさらに大きな旋風を巻き起こす予感に満ちた週末となった。
【ニュージーランドオープン 最終日 リーダーボード】
●1位(22アンダー):ダニエル・ヒラー(NZ)
●2位(20アンダー):ルーカス・ハーバート(AUS)
●3位タイ(17アンダー):池村寛世、ケリー・マウントキャッスル(NZ)
●5位(16アンダー):トラビス・スミス(AUS)
●6位タイ(14アンダー):米澤蓮、チャーリー・リンド(SWE)、ウェイド・オームスビー(AUS)
●9位(13アンダー):片岡尚之
●10位タイ(12アンダー):中野麟太朗、木下稜介、ジェイ・マッケンジー(AUS)、マイケル・ヘンドリー(NZ)
【その他の日本人選手 順位】
●14位タイ(11アンダー):河本力
●36位タイ(6アンダー):比嘉一貴、堀川未来夢、小斉平優和
●44位タイ(5アンダー):鍋谷太一、清水大成
●49位タイ(4アンダー):阿久津未来也
●58位タイ(2アンダー):吉田泰基、細野勇策
●61位タイ(1アンダー):下家秀琉
●予選落ち:佐藤大平、岩田寛、生源寺龍憲、森下響、勝俣陵、大岩龍一
