
1万円ステーキ効果(?)で、3つスコアを伸ばした小祝さくら(撮影/岡沢裕行)
「耐えた1日でした。風が強くて難易度は高かったけれど、ショットにミスが出るなかで、アプローチなどのグリーン周りで耐えられました」
小祝は静かに1日を振り返った。特に16番(パー3)では、難しい状況からのアプローチを寄せてパーを死守。「しっかり寄せてパーを取れてよかったです」と、技術でピンチをしのいだ。後半はティーショットの精度に不安を感じていたというが、「その中でもしっかり耐えながら、バーディパットも決まってくれました」と、安定したパッティングがスコアを支えた。
今大会は怪我明けの復帰戦だが、本人は「こんなにいいゴルフができるとは思っていなかった」と驚きを口にする。好調の裏には、前日の夜に堪能した「ご褒美」があった。前日獲得したホールインワンの賞金50万円を軍資金に、1万円のステーキを食べたという。
「めっちゃ美味しくて、今まで食べたステーキランキングでもトップ3には入るかなっていうぐらい美味しかったです。10オンス(約280グラム)ぐらいのヒレを選びました。おなかはちょうどよかったです」
食欲を満たして挑んだ3日目だったが、世間の話題には疎い「小祝節」も健在だ。野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で大谷翔平選手のニュースについても、「テレビをつけていないので、全然ニュースも見ていない。ネットフリックスで海外のドラマを見ていました」と話し、大谷の満塁ホームランについても「今知りました」と周囲を笑わせた。
首位の佐久間朱莉とは8打差があるが、優勝争いの位置で最終日を迎える。「今週は自分のベストを尽くして、感謝の気持ちでプレーしようと思っていたので、成績は気にしていなかった」と無欲を強調しつつも、「明日はしっかりと自分のゴルフに集中してプレーしたい」と述べた。
復帰戦でいきなりの上位争い。明日の最終日、自然体で挑む27歳のプレーに注目が集まる。


