昨年11月のプロテストをトップで通過した伊藤愛華(明治安田)が、TOKYO FM「ベイカレント presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY」(3月14日・21日放送)の収録にゲスト出演。丸山茂樹を前に、プロデビュー戦の「ダイキンオーキッドレディス」で直面した課題や悩みを明かした。

デビュー戦は「メンタルの切り替え」ができなかった

伊藤はプロデビュー戦を「始まる前はプレッシャーとかは感じてなかったんですが、始まってから緊張しました」と、振り返った。

強豪校の埼玉栄で主将を務めながら、プロテストに1発合格&首位通過という、重圧を跳ね除けてきた彼女でも、プロの開幕戦は独特の雰囲気があったという。

初日が76(36・40)、2日目は79(39・40)という内容に「オフの期間中から調子が悪くなってしまって、開幕の1週間前に段々と戻り始めたのですが……。それでも特別良かったわけではありませんでした」と明かす。

試合後の自己分析では、「足りなかったのはメンタル」と痛感。「方向性にバラツキがあり自信を無くしていたが、そこでしっかりメンタルを切り替えられていたら、もう少し良いスコアで上がれていた」と、不調を受け入れてゲームを組み立てる力を今後の課題に挙げた。

次戦の「Vポイント×SMBCレディス」に向けた調整期間中だが、技術的な悩みを抱えている。

「自分の中ではスウィングのイメージは良かったんですが、打った球が思った通りにいかなくて、何が原因かが分からないんです」

すると丸山は「僕の場合はフットアクション(下半身)がしっかり動いてる時は調子がよかった。逆に止まっていて上半身だけで『ボールを真っすぐ行かせなきゃ!』と作り出し始めると1番ダメなパターンになっていた。だから下が動いてるうえでどんなインパクトを迎えているかは自分の中で大事にしていたよ」と自身の経験からアドバイスを送った。

壁を乗り越えて、また這い上がりたい

画像: 伊藤愛華と丸山茂樹

伊藤愛華と丸山茂樹

さらに伊藤は、「ティーショットが左、アイアンが右へ行き、乗らず寄らずで簡単にボギーを打ってしまう」と現状の悩みを吐露。

これに対し丸山は、「スウィングをじっくり見ていないから一概には言えないけど……」と前置きしつつ、「もしかしたら、インパクトを作ろうとしすぎて、しっかりと振り切れてないのかもしれない。上から入りすぎてフェースが被ってるんじゃないかな。道具の進化によって、今のドライバーはアッパーで空に向かって打つけど、アイアンは体を左に流しながら上から入れる。僕はドライバーとアイアンのスウィングは別物だと思うんだよね」と持論を展開した。

収録後の取材で、これまでの不調への向き合い方を尋ねると、「色々なアドバイスを試す中で、いきなり『変わった!』となる瞬間がありました」と話す。ただし、「ルーティンや練習内容は変えていません。コーチにチェックしてもらって、できそうな部分を取り入れて試すを繰り返しました」と、自分の軸は崩さずに取捨選択を行っているという。

ジュニア時代の戦績を振り返ると「丸山茂樹ジュニアファンデーション」で2度の優勝を果たしている。一方で、その他の学校別競技では、なかなか思うような成績が出ていなかった。

「元々、ジュニアの時に優勝を何回もしていたわけではないですし、上位にも絡んでいなかったです。ずっと下のほうでやっていて、去年のプロテストでようやく上手くいきました」

取り組んでいたことが実を結んでプロテスト合格へ繋がったが、また新たな壁が立ちはだかっている。しかし彼女は「最近上手くいっていたものが、また上手くいかなくなって焦りを感じていたんですが、これを乗り越えてまた上がっていきたいと思ってます」としっかり前を向いていた。

「プロテスト首位&1発合格」という字面だけを見ればエリート街道を歩んできたように思えるが、決して順調なことばかりではなかった。壁にぶつかるたびにもがき、自ら乗り越えてきたからこそ、今の彼女がある。

持ち前の「自己分析力」と「試行錯誤できる柔軟さ」があれば、今の壁もきっと乗り越えてくれるはず。さらに進化した彼女のプレーが見られる日を楽しみにしたい。

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