ゴルフ場4コースを含む宮崎県の宮崎海岸松林100万本を松枯れ被害から守ろうと、自治体の緊急プロジェクトが始まった。
画像: 宮崎海岸の松林とゴルフコースを守る緊急プロジェクト

宮崎海岸の松林とゴルフコースを守る緊急プロジェクト

宮崎市の海岸松林は佐土原地域から木花地域までの、総延長28km、総面積810haに及ぶ県内最大の景勝松林。その数100万本。中でも一ツ葉海岸にある黒松の森は江戸時代以降に地域住民の手で飛砂や潮害から守るために植栽されたものだ。

このエリア、日向灘に面した広大な黒松林に沿ってレイアウトされたフェニックスCCがある。ほかにトムワトソンGC、宮崎CC、宮崎パブリックGも隣接している。

これらの景勝地では今、ゴルフ場が松くい虫の被害にやられ、危急の事態に至っているというのだ。この2年間で約5倍の被害規模だという。そこで宮崎市(総合政策部都市戦略課)では「THE GREEN PROTECT MIYAZAKI 宮崎の海岸松林とゴルフコースを守ろう」と緊急プロジェクトを立ち上げたというわけだ。具体的には「宮崎市企業版ふるさと納税」で、3年間で約8100万円の寄付を募ろうというもの。

対策としては無人ヘリによる薬剤空中散布&マンパワーでの地上散布。被害樹を早期発見し伐採・搬出。樹幹注入などがある。18ホールのコースで年間、300万〜1000万の費用がかかる。市としても手をこまねいていたわけではない。「県有林、国有林、民有林があり、官民協力して防除対策に取り組んでまいりましたが、それを上回る被害の拡大でして……」(都市戦略課広報、梶原康介氏)。集まった寄付金で、前述したような対策をさらに強化して実施するという。

日本人は古来から松の木には風雅を感じ、松籟(しょうらい)は松の梢に吹く風の音、松濤(しょうとう)は松の梢を渡る風の音が波が打ち寄せる音のように聞こえる風情を表現している。また茶道で静寂の中、茶釜の湯が沸く音を松風としゃれる。

このプロジェクト、ぜひとも成功してもらいたいものだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年3月24日号「バック9」より


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