難コンディションで見せた成長の証
菅楓華選手は、23年のプロテストに合格し、24年のツアーデビュー戦で7位タイと結果を残すも年間トップ10回数は4回、ポイントランク63位で1年目を終えます。再びファイナルQTを20位通過し、体をひと回り大きくして臨んだ25年シーズンは優勝1回、トップ10回数16回(2位)、ポイントランク4位と大躍進のシーズンを送りました。
このオフの取り組みは飛距離を伸ばすのではなく、基礎体力の強化として走り込みも行ったと真栄城輝也(まえき・てるや)トレーナーは語ります。きついトレーニングに取り組む姿やショットの安定性を見て、今季は昨季以上の成績を出せると確信していたと言います。
スウィングを見てみると、後方からの画像ではダウンスウィングの早い段階でインパクト時のシャフトのラインと重なるように下りてきており、クラブが暴れないスウィングプレーンが見て取れます。

後方からインパクトのシャフトのラインに線を引くとクラブがなぞるように下りてくる
さらに体の位置や腰が前に出たりせずに非常に安定している点は、ショットの安定性と再現性の高さに直結しています。
斜め前方からの画像では、フォローで左右の手元が重なりヘッドが走ることを止めない、邪魔しない使い方が見て取れます。試合を観戦していると多くの選手が、打つ前のルーティンでヘッドの通り道を確かめるようにハーフショットくらいの大きさでヘッドを振っていますが、菅選手のルーティンからも、彼女の良いスウィングのイメージが伝わってきます。

フォローで両腕が重なり走るヘッドを邪魔しない
「3秒以内に打つ」というショットの安定性、取り組み続けたパッティング、アプローチの技術面の向上に加えて、体力とメンタル面のスタミナも最後まで途切れることなく勝ち切ったことはこの2年間で大きく成長したことの証。
26年シーズンの菅選手は佐久間朱莉選手と並んでツアーをけん引する存在になることでしょう。
写真/岡沢裕行

