練習ラウンドに参加した4名のルーキーたちに直撃
アマチュア時代とは異なる環境や独特の緊張感のなか、彼女たちはプロのステージで何を感じ、どのような課題と向き合っているのか。今大会の練習ラウンドに参加していた4人のルーキーたちに、開幕戦のレギュラーツアーを経験した今の心境を尋ねた。
【佐田山 鈴樺】
開幕戦のダイキンではウェイティング1番からギリギリで出場権を掴んだものの、「コテンパンにやられた」とプロの洗礼を浴びた佐田山(8オーバー・88位タイで予選落ち)。今大会もウェイティング1番からの出場を待つ状況だが、「すごく楽しいので、楽しみつつ結果を残したい」と前向きな姿勢を見せた。オフのトレーニング成果でドライバーの飛距離は伸びたものの、距離が短くなったはずのセカンドショットがピンに寄らず、バーディチャンスを作れていないことが現在の課題だという。

佐田山 鈴樺
佐田山の主要スタッツ
●ドライビングディスタンス/241.25Y ●Fキープ率/57.14% ●パーオン率/72.22% ●平均パット数(パーオン時)/2.077

練習場にて課題のセカンドショット(フェアウェイウッド#7)を練習
【藤本 愛菜】
ダイキンではルーキー最上位の26位タイ(イーブン)でフィニッシュした藤本。会場で痛感したのは、アマチュア時代との明確な環境の違いだ。「やっぱりコースセッティングがアマチュアの時とは違うなって驚きました。また、芝から直に打てるアプローチ練習環境など、アマチュアの時にはなかったのでその違いは大きく感じました」と、プロ仕様のセッティングを実感していた。ショットはある程度ピンに絡むものの、5〜10メートルの中長距離のパットを決めきれない点が現在の課題であり、パッティングの向上に取り組んでいる。
藤本の主要スタッツ
●ドライビングディスタンス/245.25Y ●Fキープ率/67.86% ●パーオン率/68.06% ●平均パット数(パーオン時)/1.854
藤本 愛菜
【伊藤 愛華】
オフの期間に調子を落とし、万全ではない状態でダイキンに挑んだ伊藤は11オーバーの101位タイで予選落ち。「台湾ホンハイレディースに出られなかったので、その間は練習と調整に専念してきました。調子が上がったかと言われるとそうでもないんですけど、これから前半戦を戦う中で徐々に上げていけたらいいなと思っています」と話す。現在は、スウィング時の感覚とイメージの不一致を解消し、思い切ってクラブを振れなくなってしまったメンタル面も含め、調子を上げていくことを課題としている。
伊藤の主要スタッツ
●ドライビングディスタンス/242.25Y ●Fキープ率/46.43% ●パーオン率/41.67% ●平均パット数(パーオン時)/1.933

伊藤 愛華
【倉林 紅】
「最初は緊張していないと思っていたんですけど、初日のティーグラウンドに立ったら体が固まってしまった」と、プロデビュー戦の重圧を振り返った倉林。沖縄という慣れない環境もあり、自分の力を出し切れなかったと語る(8オーバー・88位タイで予選落ち)が、プロとして初めて試合に出場できた喜びも噛み締めていた。今後は初めて回るゴルフ場での試合が大半となるため、どのような環境でも力を発揮するためのショートゲームを中心とした技術向上と、経験値の蓄積を課題に掲げている。
倉林の主要スタッツ
●ドライビングディスタンス/247.75Y ●Fキープ率/64.29% ●パーオン率/55.56% ●平均パット数(パーオン時)/1.950

倉林 紅(写真は26年ダイキンオーキッドレディス)
それぞれが「プロの壁」に直面しながらも、自身の課題を冷静に分析し、前を向いている姿が印象的だった。飛距離アップという手応えを感じている選手もいれば、メンタルや感覚の調整に苦心する選手もいる。今週の「Vポイント×SMBCレディス」を皮切りに、彼女たちがどのように課題を克服し、ツアーを戦い抜いていくのか。ルーキーたちの今後の成長と活躍から目が離せない。
PHOTO/姉﨑正、有原裕晶、大澤進二





