女子ゴルフの今季国内ツアー第3戦「Vポイント×SMBCレディス」(20日~22日、千葉県・紫CCすみれC=6731ヤード、パー72)は38歳のベテラン笠りつ子の優勝で幕を閉じた。優勝は2021年ヨネックスレディース以来約5年ぶりで通算7勝目。昨年年間女王・佐久間朱莉、同2位の神谷そらとの優勝争いを制した。佐久間、神谷、前週の「台湾ホンハイレディース」を制した菅楓華の好調トリオが2位を分けた。難コースの紫CCすみれCを舞台に繰り広げられた激戦の3日間を振り返る。
画像: 「Vポイント×SMBCレディス」は笠りつ子がキャディの父・清也さんとタッグを組んでツアー7勝目を飾った(撮影/姉崎正)

「Vポイント×SMBCレディス」は笠りつ子がキャディの父・清也さんとタッグを組んでツアー7勝目を飾った(撮影/姉崎正)

初日は韓国のパク・ヒョンギョンが「67」でリード

画像: 今大会のベストスコア「67」をマークしたパク・ヒョンギョン(撮影/姉崎正)

今大会のベストスコア「67」をマークしたパク・ヒョンギョン(撮影/姉崎正)

初日は日本ツアー出場3試合目のパク・ヒョンギョンが韓国ツアー8勝の実力を発揮した。プレーだけでなくビジュアルも注目の選手でキュートとビューティフルを合わせた「キューティフル」の愛称を持つ。2015、16年に賞金女王になったイ・ボミ2世と期待される26歳は難コースに臆することなく、1イーグル、4バーディ、1ボギーの5アンダー「67」をマーク。一気にリーダーボードのてっぺんまで駆け上がった。

画像: イ・ボミ2世との呼び声もあるパク・ヒョンギョン(撮影/姉崎正)

イ・ボミ2世との呼び声もあるパク・ヒョンギョン(撮影/姉崎正)

圧巻は14番パー4のイーグルだった。左ラフからピンまで185ヤードを4Uで打って手前5メートルから転がしてカップに沈め「(14番は)難しいホールという印象があり、パーで切り抜けようと思って打ちました。ピンに向かって飛んでいったので、パーセーブは大丈夫だと安心して見ていました。入ったか入らなかったか分からなくて、歩いている途中でギャラリーに言われて分かりました」と声を弾ませた。

女王・佐久間朱莉は最終日最終ホールまで優勝争いを演じた

画像: 最終日最終ホールまで優勝争いを演じた女王・佐久間朱莉(撮影/姉崎正)

最終日最終ホールまで優勝争いを演じた女王・佐久間朱莉(撮影/姉崎正)

開幕戦優勝、2戦目2位の佐久間は安定感抜群のプレーを披露した。ボギーなしの4バーディを奪う「68」を出し、パク・ヒョンギョンに1打差の2位につけ「寒くてタフなラウンドでしたが、ノーボギーできてよかったです」と冷静に振り返った。今週の課題については「調子はよくなってきている。まだ右へいくミスがあるので今から修正したいです」と2日目以降を見据えた。

画像: 「今日はダブルボギーを打たないことが目標。ぎりぎり踏ん張れた」と2日目首位に立った佐久間朱莉(撮影/姉崎正)

「今日はダブルボギーを打たないことが目標。ぎりぎり踏ん張れた」と2日目首位に立った佐久間朱莉(撮影/姉崎正)

2日目は朝から強風が吹き、各選手がスコアメイクに苦戦した。その中で佐久間が粘りのプレーで首位を奪った。難しいコンディションの中で4つのボギーをたたきながらも11番パー3でティーショットを1メートルにつけてバーディ。14番パー4でも8メートルを沈めてバーディを奪い、2オーバー「74」。「今日はダブルボギーを打たないことが目標。ぎりぎり踏ん張れたかな」と自己評価した。1打差2位にはともに2アンダー70で回った笠りつ子と神谷そらが上がってきた。

画像: ツアー2年目の青木香奈子が久々に存在感を示した(撮影/姉崎正)

ツアー2年目の青木香奈子が久々に存在感を示した(撮影/姉崎正)

ツアー2年目の青木香奈子も久々に存在感を示した。ジュニア時代からの盟友でプロを目指している木下夏帆をキャディに起用し、3バーディ、4ボギーの1オーバー「73」で回り、通算1オーバー7位に順位を上げた。レギュラーツアー予選通過は昨年ニトリレディス以来、今季出場2試合目で初となり「耐えたと思います。キャディさんがラインを読むのが上手なので助けられています。楽しくできている1週間です」と喜んだ。

笠りつ子が3アンダーで大混戦を抜け出し5年ぶり優勝

画像: 最終日は笠りつ子が安定感あるゴルフで優勝争いを引っ張った(撮影/姉崎正)

最終日は笠りつ子が安定感あるゴルフで優勝争いを引っ張った(撮影/姉崎正)

最終日は笠が安定感あるゴルフで優勝争いを引っ張った。2番パー4で8メートルを決めてバーディを先行させると7番パー5は5メートルを沈めて単独首位に浮上。神谷が14番パー4でボギー、佐久間も15番パー3でボギーをたたいて優勝争いから後退したのを横目に笠は最後まで冷静にプレー。17番パー4で2メートルのパーパットは外したが、最終18番でも手前3メートルのバーディパットを決めて通算3アンダーとし、両手の拳に力を込めた。

最終日は4バーディ、2ボギーの「70」で回った。優勝インタビューでは「5年間、もう勝てないと思っていました。年齢ももう38でいつも先のことを考えているんですけど、1勝したら気持ちを休められるかなと思っています」とアラフォーらしいVコメントが印象的だった。

ホステスプロの吉田鈴は2週連続"新人賞"獲得

画像: 2戦目の台湾では新人賞、今大会はルーキー賞の「30万Vポイント」を獲得した吉田鈴(撮影/姉崎正)

2戦目の台湾では新人賞、今大会はルーキー賞の「30万Vポイント」を獲得した吉田鈴(撮影/姉崎正)

大会スポンサー「SMBC」契約でプロ2年目の吉田鈴が一時トップと2打差に迫る優勝争いを演じた。14番から3つスコアを落とし、4オーバー11位タイで最終日のバックナインに課題は残ったが、ホステスプロとして存在感を示した。2戦目の台湾では新人賞、今大会はルーキー賞を獲得し、初優勝が見えてきた。

最終日には藤本愛菜が11番パー3で達成したルーキー1号のホールインワンも大会を盛り上げた。157ヤードを8Iで打ち、ピン手前5メートルからカップイン。Vポイント20万ポイントを贈られ「ホールインワンは3回目。全部試合です。ルーキー一番乗りはうれしい。優勝も一番乗りできるように頑張ります」と喜びをかみしめた。開幕戦でツアー第1号のイーグルに続く、ルーキー第1号エースと一番乗りが続いている。

画像: 今季開幕戦となったアイドル菅沼菜々は7位タイと上々の滑り出し(撮影/姉崎正)

今季開幕戦となったアイドル菅沼菜々は7位タイと上々の滑り出し(撮影/姉崎正)

「広場恐怖症」で飛行機など乗り物が苦手な菅沼菜々は今大会が今季初戦だったが、通算1オーバー7位と上々の滑り出しとなった。

第4戦は「アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI2026」で今週27日、宮崎市・UMK・CCで開幕する。

今大会の関連記事


This article is a sponsored article by
''.