全国から問い合わせが殺到するという知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」のクラブナビゲーター吉田朋広氏が注目するギアを徹底検証・解説する企画。今回は2024年に発売した大人気ヘッド「PARADYM Ai SMOKE MAX」と相性のいいシャフトを3モデルを検証しつつ、紹介していく。

「PARADYM Ai SMOKE MAX」ってどんなヘッド?

キャロウェイ「PARADYM Ai SMOKE MAX」は2024年に発売された「PARADYM Ai SMOKE」シリーズのドライバーヘッドのコアモデル。最大の特長は前モデルの「PARADYM」に採用されていた特徴的な構造である2本の柱をフェースの裏側に立てた「ジェイルブレイク」がなく、多くのスウィングデータからAIで導いた「Aiスマートフェース」が採用されたことです。フェース設計の進化でミスショットへの寛容性を高めたモデルです。

画像: 「PARADYM Ai SMOKE MAX」のシャフトマッチングを考えてみた

「PARADYM Ai SMOKE MAX」のシャフトマッチングを考えてみた

クラウン部分のカーボンが印象的なキャロウェイゴルフのコアモデルらしいヘッド後方にストレッチした形状です。ソールをみるとヘッド後方に「ペリメーターウェイト」が搭載されていて、キャロウェイの「アジャスタブルホーゼル」と合わせて様々な弾道調整が可能となっている低・深重心ドライバーヘッドです。ライ角はカタログスペックで58度とややフラットです。

フェースアングルはオープンで、やや大きめリアルロフトということもあり、ボールが上がりやすい印象です。ネック軸回りの慣性モーメントが大きめでヘッドのターンはおだやかなので、ストレートフェードが持ち味の設計となっています。

純正シャフトは三菱ケミカル製のキャロウェイゴルフオリジナル「TENSEI」シルバー。50Sフレックスはシャフト振動数241CPMでSフレックスとしてはやや軟らかめでしなりを感じやすいです。やさしく振りやすいのでヘッドスピードは42m/sくらいのゴルファーに合うイメージです。

今回はこの純正シャフトスペックを基準にしてHS42m/s以下のゴルファーにフォーカスしたシャフトチューニングを考えていきます。

今回私が考えるキャロウェイ「PARADYM Ai SMOKE MAX」のシャフトチューニングポイントは3つです。

【1】フェードバイアス設計の魅力はそのままにヘッドのパフォーマンスをアップさせるシャフト
【2】弾道の高さを抑えて直進性と推進力を高めるシャフト
【3】ボールのつかまり感のアップとボールスピードアップを体感できるシャフト

この観点からHS42m/s以下でもパフォーマンスアップできるシャフトを「PARADYM Ai SMOKE MAX」が発売された2024年以降に発売されたモデルでマッチングを考えてみました。

【1】フェードバイアス設計の魅力はそのままにヘッドのパフォーマンスをアップさせるシャフト

「PARADYM Ai SMOKE MAX」のヘッドは先にも述べた通りフェードバイアス設計です。スリーブ機能搭載ヘッドですが、標準ポジションのカタログ値のライ角度は58度。フェースアングルはややオープンとなっています。このヘッドを気に入っている方は「Aiスマートフェース」によるミスヒットへの寛容性の高さとボールのつかまり過ぎない弾道の安定性を評価されていると思います。

このカテゴリーで選んだのは50グラム台のフジクラ「24 VENTUS BLUE 5」です。

画像: 24 VENTUS BLUE 5

24 VENTUS BLUE 5

2024年4月に発売されたフジクラ「24 VENTUS BLUE 5 」はRとSの2フレックスあります。シャフト重量はどちらも58.5グラムの中元調子で、手元部分の剛性が高くないので日本のゴルファーでも切り返しのしやすさを感じられます。シャフト全体の硬度は手元部分から先端部分にかけて徐々に硬くなる設計で、プロ・アスリートモデルながら、ヘッドスピードが速くなくても自然なイメージでスウィングしやすくなっています。先端部分は「VELOCORE PLUS」採用による高い剛性を持っているので、インパクト時の当たり負けも感じることはないでしょう。

ボールの吹け上がりもなく、バックスピン量が増えすぎることもありません。フェードバイアス設計のヘッドのイメージを損なわずに、ストレートフェードの強い弾道を生み出してくれるマッチングです。

「24VENTUS BLUE 5」のフレックスはRとSがありますが、純正シャフトのSからのシャフト変更でヘッドスピード42m/s以下ならRフレックスがオススメです。

【2】弾道の高さを抑えて直進性と推進力を高めるシャフト

「PARADYM Ai SMOKE MAX」のヘッドはリアルロフトがやや多めとなっていること、またヘッドスピードが速くない方だと、ヘッド後方に搭載している「ペリメーターウェイト」により、インパクト時にヘッド後方が下がり気味になることで弾道がやや高くなる可能性があります。さらに、ヘッド後方が下がってインパクトを迎えることでフェース面が開きやすくなり、右へのミスが出る要因となります。

ヘッド後方の重さを感じにくく、スクエアなインパクトを実現することで、弾道の高さを抑えて推進力をアップできればコースでランを含めたトータル飛距離アップが可能となります。

今回、推薦したいシャフトはグラファイトデザイン「TOUR AD GC5」です。

50グラム台の「TOUR AD GC」はグラファイトデザインの新世代のニュートラルシャフトとして2024年9月に発売された中調子モデルです。フレックスはR2・ R1・ S ・Xの4つです。

画像: TOUR AD GC

TOUR AD GC

プロ・アスリートゴルファーの使用率が高い「TOUR AD」は一般のアマチュアゴルファーにややハードルが高いイメージがあると思います。ただ、50グラム台の中からフレックスをきちんと選べばそんなことはありません。

今回のテーマに合わせて選んだのは「5R1」。5R1は55グラムで純正シャフトからの変更でも重さに違和感はないでしょう。

5R1は5Sの一つ下に位置するフレックスで、一般的にはSRフレックスと考えてください。シャフト全体の剛性はありますが、「5R1」は手元部分の剛性が高すぎず、一般的なパワーのゴルファーにも切り返しのしやすいはずです。

海外ブランドの大慣性モーメントヘッドとのマッチングを考慮した先端部分は、高めの剛性に設計されています。そのためヘッド後方が下がる感じもなく、スクエアなインパクトを迎えることが可能となります。スウィングエネルギーをしっかりとボールに伝えられます。

ヘッドパワーに負けないシャフトで、中弾道の力強い推進力のある弾道が実現するマッチングとなります。

【3】ボールのつかまり感のアップとボールスピードアップを体感できるシャフト

「PARADYM Ai SMOKE MAX」をお使いのゴルファーの中には、ボールのつかまり感がもう少し欲しい方もいらっしゃるでしょう。フェードバイアス設計ですが、装着シャフトによって可能となります。

HS42m/s以下のゴルファーにおすすめのシャフトは2026年3月に発売されたフジクラ「SPEEDER BOOST 50」です。

「SPEEDER BOOST 50」は手元と先端にキックポイントを持つ「ダブルキック」を採用したフジクラの新カテゴリーシャフトです。切り返しが自然にできる手元剛性と、しなり戻りのスピードでヘッドスピードとボールスピードアップを実現してくれます。

画像: SPEEDER BOOST 50

SPEEDER BOOST 50

先端部分の動きはネックの軸回りの慣性モーメントが大きい「PARADYM Ai SMOKE MAX」のヘッドをスクエアなインパクトに導きますので、ボールを右へ逃がさずにとらえてくれます。

「SPEEDER BOOST50」はヘッドスピードが関係ないシャフトだと思っていますが、私のオススメはRフレックスです。シャフトのしなり幅の少ない方が扱いやすいという方はSフレックスでも良いでしょう。

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