話題のミズノの新作ドライバー「JPX ONE」
「このドライバーバケモノだ」の大胆なキャッチコピーで登場したブルーのフェースが目を引く、ミズノ「JPX ONE」。
この春多くの日本のゴルファーから注目されている話題のドライバーヘッドです。日本のマーケットではドライバー市場の約60%を海外ブランドが占めています。日本のゴルファーに根付く「海外ブランドのテクノロジーのほうが優れている」というイメージ。これを払拭するために、総合スポーツメーカーのミズノが生み出したのが、一つの革新的なフェース技術です。
それが、ブルーフェースの正体「ナノアロイフェース」です。

ナノアロイフェース
世界で初めてミズノがドライバーフェースに搭載した東レの「ナノアロイ」は東レ独自の技術で複数のポリマーをナノメートルオーダーで混合したポリマーアロイ構造を形成させた物。この「ナノアロイ」樹脂をシートにしてチタンフェースの上に装着することで、フェースのたわみを最大化させてボールの潰れを抑え、エネルギー効率をアップさせることに成功しています。強い衝撃を与えると軟らかくなる特性を持つ「ナノアロイ」のフェースの厚さはわずか0.4ミリとのこと。
その下のチタンフェースも最終的には薄肉の鍛造モノを採用して反発力に衝撃吸収性を融合し「ボールの潰れを抑える」ことで高反発ドライバー同様の初速性能の向上を実現しています。
その「ナノアロイフェース」をミズノのイメージカラーでもあるブルーを基調にしたデザインにすることで一目でわかるアイキャッチ効果を生み出しています。「JPX」ブランドとしては2016年以来の新作モデルの「JPX ONE」ドライバーはブルーの「ナノアロイフェース」によるアイキャッチ効果により多くのゴルファーに興味を持ってもらい、打てば必ず性能を体感してもらえるとの想いが込められています。
多くのゴルファーに性能を体感して欲しいとのことで「MIZUNO PRO」ブランドではなく、あえてグローバルラインブランドの「JPX」で発売された「JPX ONE」。
3種類の純正シャフトはやさしさを体感できる「JPX」ブランドのターゲットに合わせて用意されています。
今回はこの「JPX ONE」のヘッドパフォーマンスを体感しやすいように採用されている3種類の純正シャフトを検証していきたいと思います。

JPX ONE
「JPX ONE」のヘッドは「JPX ONE」と「JPX ONE SELECT」2モデルで、ヘッド体積はともに460CCです。今回のテストヘッドは「JPX ONE(10.5度)」で検証させて頂きます。
◆M FUSION HT D37
37グラム/R
シャフト振動数/198CPM
「M FUSION HT D37」はRフレックス(37グラム)の1モデルで、軽量シャフトです。ワッグルした際にシャフト先端部分が大きく動くしなりが特徴的。スウィングしてみるとシャフトの手元部分は意外としっかりとした設計になっていてハリがあり潰れないイメージです。中間部分から先にかけて大きなしなりがありますが、先端部分はしっかりとしていて余計な動きは感じられずインパクトエリアにしっかりとヘッドを導いてくれます。

M FUSION HT D37
重量が37グラムでRフレックスのシャフトとしてはコア部分がしっかりとしているので不安定な動きになりにくく、インパクト時にスウィングパワーを効率的にボールに伝えてくれます。インパクトは厚くボールをフェースに押し込んでいく感じがします。
「ナノアロイフェース」が生み出す軟らかさの中に「カチッ」っとした印象的なインパクトイメージと相まって、他のクラブには感じられない「JPX ONE」の独自の魅力を演出してくれます。「JPX ONE」のヘッドに合わせて設計されたしなやかな軽量シャフトはヘッドスピードやパワーに関係なく使えます。幅広いゴルファーに「ナノアロイフェース」のパフォーマンスを体感してほしいというメッセージ性を強く感じます。

M FUSION HT D37の吉田氏の評価シート
「M FUSION HT D 37」はただ軟らかいだけの純正シャフトのイメージを覆す仕上りです。是非試打する際に試していただきたいと思います。
◆TENSEI BLUE 50 MM D(SR)
「TENSEI BLUE MM D」は3フレックスが用意されていて、以下の通りです。
45グラム/R
50グラム/SR
55グラム/S
キックポイント/中調子
シャフト振動数/223CPM
※今回検証するのはSR
振ってみると、スウィング中に感じるのはクセのない挙動で、中調子らしい仕上がりです。多くのゴルファーに「JPX ONE」のヘッドパフォーマンスを実感してもらえるために用意されたこのシャフトは、特に日本の平均的なヘッドスピードのゴルファーにフォーカスして設計されています。

TENSEI BLUE MM D
シャフト振動数は223CPMですが、切り返しで滑らかにしなり、全体の動きにクセがなく、無駄な捻れも抑えられているので、実際にスウィングしている中で頼りない感じもないでしょう。多くのゴルファーが「JPX ONE」のヘッドパフォーマンスを体感しやすく振りやすいシャフトです。弾道はロフトのイメージ通りの中・高弾道でバックスピン量も増えすぎることのない印象です。

「TENSEI BLUE 50SR」と次に紹介する「TENSEI RED 50SR」の吉田氏の評価シート
SRフレックスはヘッドスピード38~42m/sくらいのゴルファーにフォーカスされている設計で「JPX ONE」とのマッチングの良い完成度の高さが特徴です。SRフレックスを基準にして物足りないような方はSフレックスを試してみて下さい。
◆TENSEI RED 50 MM D(SR)
MM D50 TENSEI RED」は3フレックスが用意されていて、以下の通りです。
46グラム/R
50グラム/SR
55グラム/S
キックポイント/先中調子
シャフト振動数/222CPM
※今回検証するのはSR
スウィングしてみると、手元部分から中間部分のやや上部辺りまではしっかりとした剛性感があり、中間部分から先端部分にかけてしなり量が大きく感じます。手元部分から中間部分までの硬度に対して先端部分にかけてはやや硬度が低めの設計になっているモデルです。
先端部分の動きを使ってボールのつかまりや高い打ち出し角度を実現しやすいと思います。先中調子のREDは意図的にBLUEとは異なるシャフトの動きを出すことで、先端部分に動きのあるシャフトのほうが合うというゴルファーに対応した設計になっています。

TENSEI RED50 MM D(SR)
スウィングタイプは一定のスウィングリズムで振って行くスウィンガータイプのゴルファーに特に結果の出しやすい挙動となっています。スウィングにシャフトの動きを同調することができるゴルファーにはスムーズなインパクトとフェースにしっかりとボールを乗せて運べるイメージができると思います。BLUEのSR同様ヘッドスピードは38~42m/sくらいのゴルファーにフォーカスした設計です。

シャフトに強いテンションをかけてインパクトを作っていくタイプのヒッタータイプよりも、おだやかな切り返しで一定のスウィングリズムで振り抜くスウィンガータイプのゴルファーに合っています
ぜひBLUEとREDを打ち比べていただければと思います。


