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充実のオフタイムと肉体改造

こんなに肩が回るのに、ブリッジはできなかったとのこと!(写真は25年ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント、撮影/姉﨑正)
2025年シーズンは、骨折の影響もあり、十分なトレーニングができない状態での戦いを強いられていた蟬川泰果。しかし、年が明けた1月からは本格的なトレーニングを再開し、「今年は昨年よりも飛距離が少し伸びて、ショートゲームも向上している」と手応えを感じている。
特に力を入れたのが、体幹の強化と柔軟性の向上だ。
「今までとは少し異なる筋力トレーニングを取り入れました。プランクやサイドプランクなど、基礎的な部分から今年はしっかりやり直しています」
また、柔軟性を高めるためにブリッジにも挑戦。以前は肩周りの硬さからできなかったというが、今ではこなせるようになり、関節周りの柔軟性が増したことで体の進化を実感している。
プライベートでは結婚式を挙げ、トレーニングを行える部屋を備えた新居も完成した。「新居でみっちり(トレーニングを)やった」と語るように、心身ともに充実したオフを過ごせたようだ。
「日本プロは絶対に獲りたい」国内メジャーへの強い思い

昨シーズンは「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で1勝挙げ、賞金ランキングでは3位に入賞。しかし、ポイント換算の場合、4~5位になったはずと蟬川(撮影/岡沢裕行)
今季の戦い方については、まずは日本ツアーを主軸に据え、昨年届かなかった「年間王者」を目指す。その先には海外ツアーへの挑戦も見据えているが、国内でどうしても達成したい大きな目標があると言う。それは「日本プロゴルフ選手権」の制覇だ。 「日本プロは絶対に獲りたい。周りから『残すはこのタイトルだけ』と言われているので、すごく意識している」と、力強く意気込みを語った。
さらに、今季から変更となるポイントランキング制度についても言及。「メジャー以外の大会は一律のポイントになっているので、どの試合も落とせなくなった。一試合一試合の大切さを今年はすごく痛感することになるのではないか」と気を引き締める。
激動の時代を見据え、さらなる高みへ
現在、ゴルフ界は激動の時代を迎えている。国内男子ツアー(JGTO)では、外部資本であるNSSK(日本産業推進機構)と連携し、ビジネス部門を分離して5〜10年で最大150億円規模の投資を行うという、かつてない大規模な運営改革が発表されたばかりだ。
こうした変化を「時代の流れとともにいろいろな変わっていくのだなと感じている」と冷静に見守りつつ、「本当に嬉しいこと」と歓迎し、「自分自身も、どんどん体と技術を進化させる1年にしたい」と選手として最高のパフォーマンスを見せる決意を語った。
「昨年の怪我のことがあり、2〜3年かけてしっかり体を作り直すことを考えている。そのなかでも、昨年以上の結果を求めていきたい」
進化した肉体と強い覚悟を胸に新たなシーズンへと挑む。



