
写真はアメリカ・オレゴン州にあるシルビーズバレーランチの"ヤギ・キャディ"
イギリスのマイヤーズコー大学の研究プロジェクトによると、今後ゴルファーの数を増やし、業界を盛り上げていくには、ゲームを取り巻くさまざまな瞬間との繋がりをどれだけ深く感じられるか、にかかっているとのことだ。
プロジェクトを指揮するジョン・フライ博士の研究では、印象に残る体験や経験は物を所有するよりも価値がある、ということがわかったという。
つまり、ゴルフでいえば“真剣にプレーする”だけでは記憶に残りにくいということだ。イギリスのメディアサイト、ゴルフビジネスで紹介されている記事では、プライベートクラブ経営の観点で考えると、クラブハウスの設備やコースコンディションも重要だが、どのようにゴルファーの記憶に残る体験を与えられるかが大切だとしている。
例えばアメリカのゴルフリゾート、シルビーズバレーランチでは、ヤギにキャディバッグを担がせているが、ゴルファーはここでのプレーを忘れることはないだろう。また、スマホの利用を禁止するコースがあるが、プレー中に写真を撮り、それを仲間と共有することでコースでの体験をより深く刻み込むことができる効果も提唱している。
博士いわく、プレーヤーの立場から考えると、記憶に残りやすいのはコースのレイアウトやコンディションの良し悪しよりも、どんな特別なサービスを受けたか、誰とプレーしたか、どんな珍事があったか、のほうが記憶に残っている場合が多い。
お金で買えない価値がある。買える物は……。こんなクレジットカードのCMを見たことがある人も多いと思うが、博士が提唱する「エクスペリエンスエコノミー」はこのCMのコンセプトに似ているかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年4月14日号「バック9」より
