世界最高峰の女子ゴルファーたちを苦しめる砂漠のオアシス、シャドークリーク。気まぐれな風とタフなセッティングが牙を剥くこの難コースで、日本のツートップが鮮烈な輝きを放った。「アラムコ選手権」の初日、畑岡奈紗と山下美夢有がともに5アンダーの「67」をマークし、ローレン・コフリンと並んで堂々の首位タイ発進を決めた。LPGAツアーにおいて、初日終了時点で複数の日本勢が首位に並ぶのは史上7回目の快挙。難攻不落の要塞を攻略してのけた二人のプレーには、確かな自信と余裕が満ち溢れていた。
画像: 5アンダーで首位発進をした畑岡奈紗(写真は25年リコーカップ)と山下美夢有(写真は25年北海道meijiカップ。ともに撮影/岡沢裕行)

5アンダーで首位発進をした畑岡奈紗(写真は25年リコーカップ)と山下美夢有(写真は25年北海道meijiカップ。ともに撮影/岡沢裕行)

畑岡奈紗の「嬉しい誤算」と完璧なバウンスバック

畑岡のスタートは、決して理想的なものではなかった。出だしの1番ホールでいきなりボギーを叩いてしまう不穏な立ち上がり。しかし、長年アメリカで揉まれてきた彼女が、これしきのことで崩れるはずはなかった。

「良いショットを打ってもタフな状況になることはある。だから、とにかく次のショットに集中し続けた」

すぐさま2番でバーディを奪い返し見事なバウンスバックを見せると、そこからは圧巻のプレーを展開。「すべてのパー5でバーディを奪うことに強くフォーカスした」と語る通り、パー5のチャンスを確実にスコアへ繋げ、気がつけばリーダーボードの最上段に立っていた。

ラウンド後の会見で、畑岡は笑顔で「嬉しい誤算」を明かしてくれた。

「実は大会前、4日間トータルで5アンダーを目標に設定していたんです。今日は風のない穏やかなコンディションだったおかげで、たくさんのバーディが獲れました」

初日だけで4日間の目標スコアに到達してしまうという充実ぶり。しかし「明日は午後スタートなので、今日とは少し違ったコンディションになるはず」と、手綱を引き締めることも忘れない。

山下美夢有、驚異の適応力と「攻略する楽しさ」

一方、今大会がシャドークリーク初参戦となる山下美夢有も、驚異的な適応力を見せつけた。 事前の予想通り、コースの罠は容赦なく彼女に襲いかかった。「ドッグレッグが多くてドライバーを打てないホールが多いですし、グリーンもフェアウェイも硬い。想定よりボールが飛ぶので距離感が難しい」と、特有のシビアなセッティングに言及する。

しかし、日本の絶対女王に恐れはなかった。パー5で見事なイーグルを奪うなど、持ち前の精緻なマネジメント能力が爆発。

【動画・約20分】山下美夢有のイーグルパットは00:30~【LPGA公式YouTube】

画像1: Condensed Round 1 presented by SHI | Aramco Championship www.youtube.com

Condensed Round 1 presented by SHI | Aramco Championship

www.youtube.com

「コースは難しいですが、攻略するのは楽しいです。ボギーを叩くリスクは常にありますが、忍耐強くプレーしたい」と、難コースの挑戦を心から楽しんでいる頼もしいコメントを残した。イーグル奪取についても「ティーショットがとても良くて、セカンドを良い場所に落とせたのが理由」と冷静に振り返り、自らのゲームプランに絶対の自信を見せる。

メジャー級の難コースを初日から悠々と乗りこなした二人の日本人選手。コースが徐々に乾き、風が吹き荒れるであろう週末に向けて、彼女たちがどんな魔法のようなプレーを見せてくれるのか。日本人同士の最終日最終組という最高のシナリオへ向けて、期待は高まるばかりだ。

【アラムコ選手権 初日 日本勢の順位】
1位タイ(5アンダー): 山下美夢有、畑岡奈紗
15位タイ(1アンダー): 竹田麗央
27位タイ(E): 岩井明愛、原英莉花
44位タイ(1オーバー): 古江彩佳、馬場咲希
58位タイ(2オーバー): 西郷真央
71位タイ(3オーバー): 岩井千怜
95位タイ(5オーバー): 勝みなみ、吉田優利


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