御年90歳のゲーリー・プレーヤーは偉大なゴルフの伝道師だ。どんなときでも周囲を楽しませようとするエンターテイナーでもある。彼はとにかく話題の宝庫。どんなメディアのインタビューでも喜んで応じる好々爺。今回は米ゴルフウィーク誌がマスターズ特集でプレーヤーのインタビューをメインに掲載したのだが、そのなかから興味深いいくつかのエピソードをご紹介しよう。
画像: 御年90歳のゲーリー・プレーヤー。2026年のマスターズでも名誉スターターを務める(撮影/岩本芳弘)

御年90歳のゲーリー・プレーヤー。2026年のマスターズでも名誉スターターを務める(撮影/岩本芳弘)

長年付き合いのあるプレーヤーからさまざまなエピソードを伺ってきたが、今回初めて知ったのが同氏が初めてオーガスタを訪れたときのこと。

オーガスタナショナルGCの創始者である聖球ボビー・ジョーンズの友人で、彼とともにクラブ設立に深く関わったクリフォード・ロバーツにプレーヤーの父が手紙を送ったのがきっかけでオーガスタの地に立ったのだった。

「1957年に初めてここに来たのは父の手紙を読んたロバーツに招待されたときのことでした。とても感動的な体験でした。まだ21歳だった私はマグノリアレーン(正門からクラブハウスに続く小径)の途中で車を降りクラブハウスまで歩きながらその光景をじっくり目に焼き付けました。それ以来オーガスタナショナルは私の人生に欠かせない存在になったのです」

かつてプレーヤーは「オーガスタは天国のゴルフ場。あの世に行ったら天国のオーガスタでヘッドプロになる」と語っていたが、今年も彼は木曜日の朝ジャック・ニクラス、トム・ワトソンとともに名誉スターターを務める。

ニクラスは40年前の1986年、引退が囁かれていた46歳のときマスターズで奇跡の6勝目を挙げた。大会2勝のワトソンを含め、3人で11勝を挙げているのだから凄い。

一方マスターズで勝ってもおかしくなかったのに勝てなかった意外な選手についてもプレーヤーは言及している。

「アーニー・エルス、リー・トレビノ、トム・ワイスコフ。いずれも素晴らしい選手で実力は十分でした」

画像: プレーヤーが挙げた「マスターズで勝っておかしくなかった」3選手。左からアーニー・エルス、リー・トレビノ、トム・ワイスコフ

プレーヤーが挙げた「マスターズで勝っておかしくなかった」3選手。左からアーニー・エルス、リー・トレビノ、トム・ワイスコフ

エルスは初出場した94年に8位タイに入り、その年の全米オープンで優勝。2000年から5年連続でトップ6に入りし00年と04に2位。タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンに戴冠を阻まれた。

メジャー5勝のトレビノはマスターズがドローヒッター有利といわれた時代フェードヒッターの代名詞だった。「オーガスタは嫌いだ」といい放ちベストフィニッシュは10位タイ。

世界でもっとも美しいスウィングと称されたワイスコフは2位に4回入りながら優勝には届かなかった。

10数年前まで毎年11月の誕生日の頃来日していたプレーヤーは当時石川遼が大好だった。会うたびに「リョウは最近どうしてる?」と聞かれたもの。

「リョウが信頼できる優秀なコーチに巡り会えれば必ずメジャーチャンピオンになれる。メンタル面は私が受け持ってもいい」とまで語っていた。

「18歳でマスターズ優勝」という石川の少年時代の夢は叶わなかった。現在コーンフェリーツアー(下部ツアー)で奮闘中の彼がいつか奇跡を起こすことをプレーヤーも願っているに違いない。

※2026年4月9日11時53分、一部加筆修正しました。

【動画】ゲーリー・プレーヤーが練習日で披露したロングバーディパット【マスターズ公式X】

@TheMasters post on X

x.com

This article is a sponsored article by
''.