
名誉スターターによるティーショットで恒例の“足上げ”を見せてパトロンから歓声を浴びるゲーリー・プレーヤー(撮影/岩本芳弘)
晴天の木曜日ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソンの名誉スターターがティーショットを放ち、90回目のマスターズトーナメントが幕を開けた。
まず2番(パー5)で幸先の良いバーディを奪ったマキロイの足取りは軽かった。パトロンの声援に微笑み軽く手を振る仕草も。
「7番までは林に打ち込んでしまうショットが多くてかなり乱れたスタートになりましたが、8番以降は良いスウィングができました」
その言葉通り、8番以降5バーディを奪ってリーダーボードの最上段に浮上した。
パー3を除く14ホール中フェアウェイを捉えたのは5ホールだけ。決して絶好調ではなかったが、しぶとく耐えるゴルフで要所でパットを決めた彼に気負いはなかった。昨年まで「どうしても勝たなければならない」と、強引だった攻めの姿勢は影を潜めスマートなゴルフでスコアを伸ばした。

史上4人目の連覇に向けて好スタートを切ったマキロイ(撮影/岩本芳弘)
「もちろん自分への期待値は高いですけれど、いまは良い決断ができたのか? そのショットにコミットできたか? 信じられたか? そういったプロセスに集中できるようになりました」
「以前は林のなかから無謀なプレーでヒーローになろうとしたり、小さなミスを重ねたりしていましたが、いまは完全にプロセスを重視して適切な判断を下し、賢いマネジメントができるようになった気がします」
「結果にこだわるのではなく結果が自然についてくるように、自分がやるべき目の前の小さなことに集中するようにしています」
ショットメーカーの誉れ高きマキロイにして初日のショットはB -。だがそれをA +のスコアに昇華させたのだからさすがグランドスラマーである。
大会初日の「67」は11年に「65」をマークして以来の好スコア。その年マキロイは最終日の9番までトーナメントをリードしながら10番でショットを曲げてミスを重ねトリプルボギーを叩いてリーダーボードを転げ落ちる悪夢を経験している。以来グリーンジャケットを獲得するまで15年の歳月がかかった。
しかしいまのマキロイは違う。
「以前に比べていまはるかにリラックスできています。自分のゲームプランを忠実に実行するつもりです。これからグリーンももっと固くなるしバーディラッシュにはならないでしょう。メンタルが重要。いかに集中力を保つかが鍵になる」
果たして史上4人目の連覇達成なるのか? 注目だ。


