現在開催中の国内女子ツアー第6戦「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」初日、米女子ツアーを主戦場とする渋野日向子は1バーディ、2ボギーの「73」のラウンド。順位は57位タイで終え、自身のプレーに悔しさをにじませた。

噛み合わない初日。「結果で返さなきゃいけない」(渋野)

「前半はショットが乗らず、後半はマシになってきたけどパッティングが入らない」(渋野)

彼女がそう振り返るように、噛み合わないもどかしい1日となった。特に悔やんだのは2番(135ヤード・パー3)のバーディパットだ。「難しい傾斜を警戒しすぎるあまり、慎重に打ってしまう場面が多かった。あそこを取りきれていれば流れが変わっていた」と語った。

それでも、ハーフの休憩時間を利用してしっかりと頭を整理した。緊張感から「上半身が強くなっていた」と分析し、下半身をしっかり使うように素振りから意識を修正。後半のショットの立て直しへとつなげた。16番(185ヤード・パー3)では、グリーン手前からのアプローチでチャックリを嫌い、速いグリーンに対してパターを選択。約7メートルの距離を沈める冷静な判断も光った。

同組だった小祝さくらや竹田麗央がバーディを重ねて盛り上げる中、自身は1バーディにとどまり、集まった大勢のギャラリーに対して「いいところを見せられなくて申し訳なかった」と肩を落とした。主戦場である米女子ツアーではリシャッフルも迫る時期だが、「焦ってしまう性格だけど、焦っても意味がない。自分の現状を理解してただ前を向いて進んでいくしかない。やるだけのことをやる」と力強く語った。

すぐさま練習場へ。感覚を取り戻す入念な調整

画像: 野生の鹿まで応援に駆けつけていた。渋野は両手で大きく手を振っていた!

野生の鹿まで応援に駆けつけていた。渋野は両手で大きく手を振っていた!

「ずっと応援してくださる方々には感謝の気持ちがいっぱい。結果で返さなきゃいけない」

その思いを体現するかのように、囲み取材を終えた渋野はすぐさま練習場へと向かった。

この日の練習の大きなテーマは、自身の「良い時の感覚」を取り戻すことだった。まずは8番アイアンを手に取り、アドレスがしっくりくるポジションを丁寧に探りながら感覚のすり合わせを行った。さらに、試合中も行っている「3時から9時」くらいの振り幅での素振りを繰り返し、クラブが理想の位置にくるようイメージを固めていく。

アドレスの感覚を確かめた後は、日頃から重点的に取り組んでいる100ヤード以内のウェッジ練習へと移行した。ランダムに想定距離を変えながら、「飛んでいるのか、飛んでいないのか」など自分の感覚を確認しながら打ち込み、実際の飛距離とのズレを一球一球確認して微調整を繰り返した。

現状から目を逸らさず、ひたむきに感覚のズレを修正しようと黙々とクラブを振る姿には、明日への強い決意が表れていた。

渋野日向子の練習メニュー(打撃場:約50分程度、練習グリーン:約50分程度)

囲み取材後
15:50 ー アイアン(ランダムでこの日は8番を選択)
16:25 ー UT
16:27 ー 1W
16:33 ー ウェッジ①
16:34 ー ウェッジ②
16:37 ー ウェッジ③
ーー練習グリーンへ移動ーー
16:46~17:30 ー パター練習

画像: 17:30頃、練習を終えた。最後のパター練習では、「ストロークというより自分の中の“リズム”だね」といった言葉が聞こえてきた

17:30頃、練習を終えた。最後のパター練習では、「ストロークというより自分の中の“リズム”だね」といった言葉が聞こえてきた

第2ラウンドは、同郷である岡山県出身の後輩ルーキー・佐田山鈴樺と同組になる。スタート時間は7時50分。その早さをクラブハウスで確認し、自分でも焦っていたにもかかわらず、結局遅くまで練習場に残り、黙々とクラブを振り続けた渋野。自らの現状と真摯に向き合い、一切の妥協を許さないその凄みこそが彼女の真骨頂だろう。後輩の前でどのようなプレーを見せてくれるのか、巻き返しを図る2日目の戦いから目が離せない。

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