ゴルフにはエアポケットのような時間帯がある。マキロイにとってそれはアーメンコーナーで訪れた。
1バーディ、1ボギーの静かな前半をパープレーで折り返し、鬼門の10番でバーディを決めたときには、ここから2日目のバック9のような快進撃がスタートするかに思われた。
しかし11番でフェアウェイからの第2打がギリギリ耐え切れず左の池に転がり落ちた。
「かなりいいショットだったのでグリーンを捉えたと思いました。でも風に流されて池に入れてしまった。ダブルボギーになりましたが悪くなかったと思います」とダメージはなかったことを強調。
だが12番パー3でもティーショットを引っかけグリーンを左に外し、寄せ切れずボギー。13番のティーショットを大きく右に曲げ木立が邪魔する林に打ち込み「少し不安になった」という。

2日目も曲げたが3日目はスコアがまとまらなかったローリー・マキロイ(撮影/岩本芳弘)
そこをパーで切り抜けようやく笑顔がこぼれキャメロン・ヤングに一瞬首位の座を奪われたが14番、15番の連続バーディ。終わってみれば並ばれはしたが、初日から守ってきたリーダーボードの最上段をキープした。
「この位置に残れたことが重要です。心配していません。すでにグリーンジャケットを持っているかのようなプレーを心がけます。実際持っていますしね(笑)」
親友のシェーン・ローリーはこの日の6番190ヤードを7番アイアンで打ち、22年にスチュワート・シンクが16番で達成して以来となる史上35個目のホールインワンをマーク。
しかも16年の最終ラウンドの16番ですでにエースを達成しており、史上初の複数回達成者となった。
「記録のことは18番ホールを歩いているとき父から聞きました。すごいですよね! クリスタルを2個もらえるみたいですけど、それ以外は何もないみたいです(笑)」
2週間前のテキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン最終ラウンドの2番ホール(170ヤード)で達成して以来今季2個目、通算5個のホールインワンをマークしたローリー。
「なぜかわかりません。単に僕が上手いだけかもしれませんね(笑)」と周囲を笑わせた。
彼は24年AT&Tペブルビーチ・プロアマの7番、そしてザ・プレーヤーズ選手権ではTPCソーグラスの浮島グリーンで有名なシグネチャーホール(17番)でも22年にホールインワンを奪っている。
「あっという間に2打差に詰め寄ることができました。正直、マキロイが独走すると思ったけれどトップにいて積極的にプレーするのは難しい。下からひたすら攻める方が少し楽ですね。難しいとは思うけれど明日は優勝を目指してベストを尽くします」

