独走態勢だったローリー・マキロイが勢いを失ない、5打差に11人がひしめく混戦模様となったムービングデー。かろうじて首位タイの座を守ったもののマキロイ包囲網は強まっている。ペアマッチでタッグを組むなど、普段から仲の良いシェーン・ローリーも2打差の単独4位と優勝を狙える位置に浮上。6番でホールインワンを達成し、マスターズ史上初2度目のエースをマークした彼は「僕って上手いのかな?」と戯けてみせた。

ゴルフにはエアポケットのような時間帯がある。マキロイにとってそれはアーメンコーナーで訪れた。

1バーディ、1ボギーの静かな前半をパープレーで折り返し、鬼門の10番でバーディを決めたときには、ここから2日目のバック9のような快進撃がスタートするかに思われた。

しかし11番でフェアウェイからの第2打がギリギリ耐え切れず左の池に転がり落ちた。

「かなりいいショットだったのでグリーンを捉えたと思いました。でも風に流されて池に入れてしまった。ダブルボギーになりましたが悪くなかったと思います」とダメージはなかったことを強調。

だが12番パー3でもティーショットを引っかけグリーンを左に外し、寄せ切れずボギー。13番のティーショットを大きく右に曲げ木立が邪魔する林に打ち込み「少し不安になった」という。

画像: 2日目も曲げたが3日目はスコアがまとまらなかったローリー・マキロイ(撮影/岩本芳弘)

2日目も曲げたが3日目はスコアがまとまらなかったローリー・マキロイ(撮影/岩本芳弘)

そこをパーで切り抜けようやく笑顔がこぼれキャメロン・ヤングに一瞬首位の座を奪われたが14番、15番の連続バーディ。終わってみれば並ばれはしたが、初日から守ってきたリーダーボードの最上段をキープした。

「この位置に残れたことが重要です。心配していません。すでにグリーンジャケットを持っているかのようなプレーを心がけます。実際持っていますしね(笑)」

親友のシェーン・ローリーはこの日の6番190ヤードを7番アイアンで打ち、22年にスチュワート・シンクが16番で達成して以来となる史上35個目のホールインワンをマーク。

しかも16年の最終ラウンドの16番ですでにエースを達成しており、史上初の複数回達成者となった。

「記録のことは18番ホールを歩いているとき父から聞きました。すごいですよね! クリスタルを2個もらえるみたいですけど、それ以外は何もないみたいです(笑)」

2週間前のテキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン最終ラウンドの2番ホール(170ヤード)で達成して以来今季2個目、通算5個のホールインワンをマークしたローリー。

「なぜかわかりません。単に僕が上手いだけかもしれませんね(笑)」と周囲を笑わせた。

彼は24年AT&Tペブルビーチ・プロアマの7番、そしてザ・プレーヤーズ選手権ではTPCソーグラスの浮島グリーンで有名なシグネチャーホール(17番)でも22年にホールインワンを奪っている。

「あっという間に2打差に詰め寄ることができました。正直、マキロイが独走すると思ったけれどトップにいて積極的にプレーするのは難しい。下からひたすら攻める方が少し楽ですね。難しいとは思うけれど明日は優勝を目指してベストを尽くします」

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