
マネジャー兼キャディの星空(せいあ)さんの支えで初優勝の石坂友宏(撮影/姉崎正)
初日はLIVゴルフの浅地洋佑が3位スタート

LIVゴルフで活躍する浅地洋佑(撮影/姉崎正)
今季の日本男子ツアーはニュージーランドで開催された「ISPS HANDAJapan-Australasia Championship」で開幕。今大会は今季第2戦で国内開幕戦となった。主な選手の出場動向は石川遼、杉浦悠太は米下部のコーンフェリーツアー参戦中で欠場したが、今季DPツアー参戦組からは昨年の賞金王・金子駆大、小祝さくらとの結婚を公表した桂川有人が出場。米ツアー参戦中で出場予定だった金谷拓実は欠場した。LIVEゴルフからは浅地洋佑が参戦し、アジアツアーの昨年賞金王・比嘉一貴も出場した。

初日トップのマイケル・ヘンドリー(撮影/姉崎正)
実力者対若手の争いから目が離せない大会となったが、初日はツアー2勝のマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)が7アンダー「64」でトップに立った。出身地のニュージーランドは日本とは冬夏が逆。オフに母国で十分な練習を積んできたのか、4番、8番で2つのイーグルを奪取した。中でも8番はピンまで残り160ヤードを8Iでカップインさせた。34歳だった2013年から日本ツアーに参戦し、今年で14年目の47歳。2023年には白血病を患って1年間競技を離れたつらい経験も。「イーグルは気持ちよかった」と笑顔で振り返った。

1打差2位につけたプロ6年目の水田竜昇(撮影/姉崎正)
1打差2位につけたのはプロ6年目の水田竜昇(たつあき)。209ヤードの13番パー3では4Iを使って今季ホールインワン第1号を達成した。「左からカット目にラインを出して100点のショットです。応援にきてくださった方々の前で決められてよかった」と喜んだ。この勢いに乗って初日は1イーグル、6バーディ、2ボギーの6アンダー65をマーク。「もちろん優勝を目指しますけど、普段通りのプレーを心掛けたい」と足元を見据えた。
LIVEから参戦の浅地は5アンダー「66」で3位発進。「スコアよかったけど、もうちょっといけそうなところもあった。(日本ツアーに出るときは)もちろん優勝を目指してやるだけですね」と気迫を表に出した。
3日目、中野麟太朗が2位に浮上

単独トップに浮上した水田(撮影/姉崎正)
2日目は悪天候によるコースコンディション不良のために中止となった。競技は54ホールの短縮競技となり、日程は11日土曜日に予選ラウンドの2日目に当たる第2ラウンドを行い、12日の日曜日に決勝ラウンドを行うように変更された。これに伴い、今季から導入されたポイントランキング制度では、今大会が短縮競技となってもポイント加算は100パーセント、賞金加算は75パーセント(主催者の厚意で賞金は100パーセント授与)となった。
11日の3日目は第2ラウンドが行われた。この日は前日とうって変わって好天に恵まれ、各選手がスコアを伸ばした。
単独トップに浮上したのは初日2位の水田だった。3バーディ、1ボギーの2アンダー「69」で回り、通算8アンダーまで伸ばし「ピンチもなく落ち着いてやれた。まさか自分がこの位置にいられるとは思っていない。楽しみ」と振り返った。

25年11月にプロ転向した中野麟太朗が2位に浮上(撮影/姉崎正)
水田はQTでまだファイナルにさえ進出したことがなく、昨季もサード落ち。今季の出場資格はランク219位という状況で、最終日に勝てば史上最大の「下剋上V」となる。
2位には注目選手の中野麟太朗が上がってきた。7バーディ、2ボギーの5アンダー「66」をマーク。一気に初優勝を狙える位置につけたが、「今日は体調悪いからボギー打ってもしょうがねぇなと思いながらプレーしていたら、パットがたくさん入った」と、予期せぬ“脱力”が好スコアを生み出した。「明日は優勝してやるぞというよりは、自分のしてきた準備を出していく」と、静かに最終日を見据えた。
石坂友宏と稲森佑貴とのプレーオフで決着

グリーン外からパットを決めプレーオフに持ち込んだ稲森(撮影/姉崎正)
最終日は劇的な幕切れが待っていた。単独首位から出た水田が前半で3つスコアを落とし、V戦線から脱落。代わってリーダーボードを駆け上がったのが早い時間に出た稲森だった。正確なショットを武器に1イーグル、4バーディ、ボギーなしの「65」をマークし、通算9アンダー首位でホールアウトした。

稲森とのプレーオフを制した石坂(撮影/姉崎正)
稲森を追いかけたのが2打差3位から出た石坂。4バーディ、1ボギーの「68」で回り、稲森とのプレーオフに持ち込んだ。
プレーオフ1ホール目は両者パーで分け、迎えた2ホール目。3オン2パットでボギーの稲森に対し、パーでまとめた石坂が勝利をつかんだ。
石坂は今年元旦に1年半の交際を経てマネージャーでキャディの星空(せいあ)さんと入籍しており、プロ7シーズン目の初優勝で自らの門出を祝福し「やっと勝てました。ちょっと遅かった気もするけど、素直にうれしい」と感慨に浸った。

ジャンボ尾崎さんの追悼セレモニーであいさつする池田(撮影/姉崎正)
最終日は3シーズンぶりにシード復帰した池田勇太が4バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算5アンダー8位で戦いを終えた。池田は今週のプロアマ戦で行われた尾崎将司さんの追悼セレモニーであいさつ。敬愛する尾崎さんへの思いを結果につなげた。
一時トップに立った中野は6アンダー6位、LIVEゴルフを主戦場にする浅地は1アンダー31位、全年覇者の生源寺龍憲は1オーバー52位だった。
男子ツアーの次戦は「前澤杯MAEZAWA CUP」で23日に千葉県・MZ GOLF CLUBで開幕する。
※2026年4月13日15時07分、一部加筆修正しました。
