4月15日から3日間、ACNツアー第2戦「ニュータス カップ in 利根パークゴルフ場」が茨城県の利根パークゴルフ場で開催される。本大会は記念すべき第1回大会であり、ACNツアー(チャレンジトーナメント)では初となる河川敷コースが舞台となる。新たな戦いが幕を開ける本大会の注目選手と見どころを、実況や現地リポーターとして長年ACNツアーを観てきた萩原菜乃花が紹介!

萩原菜乃花

画像: 萩原菜乃花

萩原菜乃花

はぎわら・なのか。名門日本大学ゴルフ部に所属して腕を磨き、ベストスコアは75。学生時代から週刊ゴルフダイジェストなどに登場。大学卒業後はライムライト所属のフリーアナウンサーとして活動中。

ACNツアー初の河川敷! 取手駅から徒歩8分の「利根パーク」

画像: ACNツアー初の河川敷コース開催となる

ACNツアー初の河川敷コース開催となる

いよいよ始まる「ニュータス カップ」。まずは舞台となるコースの特徴から紹介。会場の利根パークゴルフ場は、取手駅から徒歩8分というアクセスの良さでありながら、一般的な河川敷の1.5倍もの敷地面積を誇り、木々が多く広々としているのが特徴だ。また、日本で唯一「電磁誘導式の乗用カート」を導入しているため、キャディがいなくてもプロの大会が開催できるという強みを持っている。

今大会はパー70(6780ヤード)の設定だが、526ヤードのパー4や610ヤードのパー5など距離の長さが際立っており、そこに河川敷特有の強風がどう絡んでくるかが勝負の大きな鍵を握りそうだ。

コースを知り尽くす亀代順哉が語る「強風とラフの罠」

画像: 亀代順哉

亀代順哉

まず話を聞いたのは、今大会の姉妹コースであり、最終戦「ディライトワークスJGTOファイナル」の舞台でもある取手国際ゴルフ倶楽部の所属プロ・亀代順哉だ。最近はもっぱら利根パークを回り込んでいるという亀代にポイントを聞くと、「砲台で小さなグリーンと、馬の背になったフェアウェイ」を挙げた。

「この時期は南風が吹くんですが、この風が厄介です。短いホールがフォロー、長いホールがアゲインストになるのでスコアが荒れます。また距離は全体的に長くないですが、パーが70。たとえば16番は522ヤードでパー4なので、先ほどの南風だとアゲインストになって厳しいですね」と警戒。そして何より厄介なのが「たんぽぽやシロツメクサ畑のように雑草が伸びているラフ」だという。「飛びすぎてラフから変なアプローチを打つくらいなら、270ヤードでフェアウェイに置くほうがいい」と、フェアウェイキープの重要性を強調していた。また、「グリーンは高麗芝だけど、そんなに目が強いわけではないし、傾斜が凄いわけではないので、なかなか素直。最近はここをラウンドしすぎてベントのアプローチが寄らなくなったから、高麗芝にはかなり慣れているのかも(笑)」と笑う。

亀代プロの調子は「まあまあ」というが、持ち前の飛距離、そして「最近はここしか回っていない」というアドバンテージはかなりある。初日は9時33分に1番から、木村太一、山田大晟、竹内大との組み合わせだ。

亀代が優勝候補に推す伊藤有志

画像: 伊藤有志

伊藤有志

そんな亀代が「このコースに向いている」と推薦したのが、伊藤有志だ。 伊藤はなんと家から車で10分。「ここに出ている選手の中で僕が一番回っている自信があります。今週はコースメモも買いません(笑)」とニヤリ。

伊藤独自の視点として面白かったのがドライバー戦略だ。パー5だったホールが長いパー4に変更されていて、さらに9番ホールは610ヤード。長いホールでのバーディはなかなか難しいと分析。「そのぶん、短いパー4ではグリーン周りまで運んで、ラフからでもアプローチしたほうがバーディチャンスを作りやすいので、行けるところはドライバーで行ったほうがいい」と、亀代とは対照的にアグレッシブな作戦を掲げている。先に挙げたパー5だった長いパー4(4番、16番)は長い番手でグリーンを狙うため、おそらくパーオンする選手は少ないとも。「この2ホールはバーディとかではなく、パーをしっかり拾えるかが重要になる」と話す。基本的に「奥に外すとほぼ全ホールやばい」という砲台グリーンに対し、手前からのアプローチ勝負に持ち込む構えだ。

自宅が10分ということで、毎日自宅から通うという。ツアーで連戦になると子どもに会える時間がなくなることが子煩悩の伊藤プロにとってはストレスで、子どもと会えることで逆に「オンオフがしっかり切り替えられる」とも。精神面での大きなアドバンテージを武器に優勝を狙う。初日は9時21分に1番から、塩見好輝、中里光之介、西畑萌香と同組だ。

「BEYOND 2 WINS」 東建5位タイの中野麟太朗が挑む新たな試練

画像: 中野麟太朗

中野麟太朗

続いて注目したいのが、早稲田大学を卒業したばかりのツアールーキー、中野麟太朗だ。開幕戦の「Novil Cup」では予選落ちに終わったが、先週のレギュラーツアー「東建ホームメイトカップ」では最終日最終組を回り、5位タイに入るなど、いま最も勢いのある若手の一人である。

東建の2日目が雨で中止になった際、彼だけが雨の中でパター練習をして体調を崩してしまったそうだが、その体調不良が逆に「目の前のゴルフに集中する」という良い効果を生み、パットの復調に繋がったという。プロとして初めて味わった最終日最終組の優勝争いについては、「生活がかかっているというか、優勝すれば年間王者なり、先の未来が見えるようになってしまって、1打に集中できなくなった。アマチュアの時とは違う悩みを経験できた」と、プロならではのプレッシャーを肌で感じたようだ。

今年の目標を英語で「BEYOND 2 WINS(2勝を超えていけ)」と掲げる中野。実はこれ、最初は「最低2勝」と言っていたものの、「ビッグマウスみたいになっちゃうので(笑)」とAIと相談して変えたのだとか。そんな謙虚で等身大な素顔も彼の魅力だ。「爆発力が自分の強み」と語る彼はこのコースについて、ジュニア時代によくラウンドしていた朝霞パブリックを思い出したといい、「朝霞パブリックよりも木が効いている」という利根パークの空間をドライバーでどう切り裂くのか、注目だ。初日は9時57分に1番から、安部高秀、大内智文、山路幹とスタートする。

華麗なショートゲームに期待! 男子ツアー初挑戦の西畑萌香

画像: 西畑萌香

西畑萌香

そして最後に、今大会の大きなトピックスとして見逃せないのが、女子プロゴルファー・西畑萌香の参戦だろう。今年から取手国際ゴルフ倶楽部の所属となり、推薦で男子ツアーへの初出場を果たした。

「お話をいただいた時は『私なんかが出ていいのかな』とびっくりしたんですが、せっかくのチャンスなので頑張りたいです」と意気込んでいる。昨年のACNツアー最終戦で解説を務めた経験もあり、男子ツアーの雰囲気はすでに掴んでいる様子だ。

実際にコースを見た西畑は、「河川敷とは思えないくらい綺麗で、しかも長くてすごく難しい」とパー70のハードなセッティングに驚いた様子を見せた。しかし、「距離では絶対に歯が立たないので、得意なパターとアプローチ、ショートゲームでスコアを作っていきたい」と、小さな砲台グリーンを攻略するイメージはしっかりとできているようだ。

気になる第1ラウンドの組み合わせは、なんと伊藤有志、塩見好輝という「夢のチーム(笑)」。和やかな雰囲気の中、リラックスして男子プロたちに挑む彼女のプレーに、ぜひ熱いエールを送りたい。

第1ラウンドの模様は、JGTOのYouTubeチャンネル「JGTO TV」にて朝9時から生中継される。

記念すべき第1回大会で初代チャンピオンに輝くのは誰なのか。見どころ満載の「ニュータス カップ」から目が離せない。

撮影/岡沢裕行


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