男子のマスターズでローリー・マキロイが大会連覇を果たした余韻がまだ残る中、今週はいよいよ女子の今季初メジャー「シェブロン選手権」が開幕します。
画像: シェブロン選手権連覇を目指す西郷真央(25年撮影)

シェブロン選手権連覇を目指す西郷真央(25年撮影)

このメジャーを昨年制したのが、西郷真央選手です。2024年に米女子ツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したものの、その年は未勝利に終わりました。しかし翌年のシェブロン選手権は、西郷選手にとって同ツアー初優勝とメジャー初優勝を同時に達成する記念すべき試合となりました。LPGAのメジャー最多記録となる5人のプレーオフを、1ホール目のバーディで鮮やかに制する見事な勝利でした。

今年から、大会の会場はテキサス州の「メモリアルパークGC」へと変更されます。西郷選手は「前回のコース(カールトン・ウッズ)が気に入っていたので少し残念」と語りつつも、「このコースでベストを尽くすのみ」と前向きに発言しているので、見事な連覇に期待したいですね。

2019年の渋野日向子選手のメジャー勝利(樋口久子さんが1977年に全米女子プロを制して以来、42年ぶりの快挙)を皮切りに、近年は毎年のように日本人メジャーチャンプが誕生していますから、今年も大いに期待が高まります。

ところで、米女子ツアーには5つのメジャー大会が存在しますが、それらをすべて制した選手のことを「スーパー・キャリア・グランドスラム」と呼びます。男子はメジャーが4大会のためすべて勝つと「キャリア・グランドスラム」と呼ばれますが、女子の場合は5つあるため“スーパー”の冠がつくわけです(笑)。

そして、5つのうち4つを制した時点で「キャリア・グランドスラム」と見なされるのがLPGAのルールです。今回のシェブロン選手権でいえば、日本でもお馴染みのチョン・インジ、ミンジー・リー、アンナ・ノードクイストの3人が、このキャリア・グランドスラム達成に王手をかけています。

では、日本人選手の中で「キャリア・グランドスラム」や、さらにその上の「スーパー・キャリア・グランドスラム」に近いのは誰でしょうか?

樋口久子さんを除いた日本人メジャーウィナーは、以下の5人です。

●渋野日向子(2019年AIG女子オープン)
●笹生優花(2021&24年全米女子オープン)
●古江彩佳(2024年アムンディ・エビアン選手権)
●西郷真央(2025年シェブロン選手権)
●山下美夢有(2025年AIG女子オープン)

この中でメジャー2勝を挙げているのは、全米女子オープンを2度制した笹生選手だけです。そしてお気づきの通り、日本の女子ゴルフの歴史上、「複数の異なるメジャー」を制した選手はまだ一人もいません。

世界最高峰の米女子ツアーで勝利を収めるだけでも大変なことですが、フィールドがさらに分厚いメジャーで勝つのはまさに至難の業。そう考えると、異なるメジャー大会を制覇していくキャリア・グランドスラムがいかに偉大な記録かがわかるというものです。

先に名を挙げたチョン・インジは31歳、ミンジー・リーは29歳、アンナ・ノードクイストは38歳と、みな豊富なキャリアを持っています。一方、現役の日本人メジャー王者の最年長は渋野選手の27歳ですから、彼女たち全員にこれから偉業達成のチャンスが大いにあると言えそうです。

はたして今回のシェブロン選手権で、日本人初の「異なるメジャー大会での勝利」を達成する選手は現れるのでしょうか?


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