
日本ゴルフ殿堂に選出された尾崎将司
公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)日本ゴルフ殿堂本部は、このほど今年度の顕彰者として「貢献部門」でアーサー・ヘスケス・ブルーム、新井領一郎、大谷光明、「プレーヤー部門」で尾崎将司の4名を選出したと発表した。
同殿堂は2010年、PGA、JLPGA、JGTOの3団体が合同で発足した「日本プロゴルフ殿堂」が前身。日本のプロゴルフ界で功績のあった選手などを顕彰する目的で設立されたが、建物があるわけではなく、バーチャルの殿堂だった。プロたちの顕彰がほとんど一段落した段階で、日本のゴルフ界全体の殿堂をと呼びかけをJGAが受けた格好。日本プロゴルフ殿堂は解散し、2021年に日本ゴルフ殿堂が発足。新団体では顕彰対象をアマチュア、コーチ、コース設計家、クラブ設計家、メディア、協会・団体リーダーなど日本ゴルフ界発展に寄与した人物とし、その功績を称える目的でスタートした。
前述したように新団体として第1回で4人を選出したのだが、尾崎はともかく、ほかの3人はすでにJGAでは顕彰し終わっている人物なのだ。どういうことかというと──。
2001年に日本ゴルフ誕生100年を祝う記念として、JGAでは選考委員会を設置し、先人たちの功績に対し「日本ゴルフ100年顕彰」の53人を選出しているのだ。この53人の顔ぶれは、それまでゴルフ界に功績のあった物故者を中心にしてほとんどの人が網羅されている。
日本ゴルフ100周年記念レセプションでUSGA、R&Aからの招待客の前で披露もしている。このことは現在でもJGAのホームページで見ることができる(53人のプロフィールも)。今年選考された4名のうち、3名はその53名の中に含まれている。整合性が取れないのでは、という疑問が出ても当然だろう。
「そのことは議題に上りました。顕彰した今回の3人を除いた残りの50人の方を今後どうしていくのか? 課題として残っています」(JGA専務執行役、山中博史氏)
JGAも同100年顕彰を選出した折には、この53名をベースにして、“殿堂”をつくり上げていこうとの暗黙の了解があったという。
世界のゴルフ殿堂(ホール・オブ・フェーム)を見ても、実体のないバーチャルではなく、リアルの“箱”があるのが前提。日本ゴルフ殿堂はどこへ向かうのだろうか。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年5月12・19日号「バック9」より
