
原英莉花はカテゴリー8に昇格(25年撮影/岡沢裕行)
その一方で、今大会は4人の(実質的には3人の)日本人選手にとって、非常に重要な意味を持つ試合でもあります。この試合の終了後に、以降の出場優先度を振り直す「リシャッフル」が行われるからです。
シーズン中に2度行われるリシャッフルは、好調な選手の出場優先度を上げるための仕組みで、日本ツアーの「リランキング」とよく似た制度です。 この制度の対象となるのは、渋野日向子選手、西村優菜選手、原英莉花選手、櫻井心那選手の4名。彼女たちは、今週の試合終了時点でポイントランク80位以内に入っていれば、「カテゴリー8」への昇格が決まります。要するに、その後の試合に格段に出場しやすくなるのです。
これは、カテゴリー8より上の出場資格を持っている選手には関係がありません。たとえば昨年度のポイントランク80位以内の選手はすでに「カテゴリー1」を獲得しており、今シーズンは最高の優先度で試合に出ることができます。山下美夢有選手を筆頭に、多くの日本勢がこのカテゴリーを保持しています。
今回リシャッフルの対象となるのは、昨年のファイナルクオリファイ(Qシリーズ)を突破した資格(カテゴリー15)でツアーに参戦している渋野、西村、櫻井の3選手と、下部ツアーにあたるエプソンツアーでトップ10入りした資格(カテゴリー9)で臨んでいる原選手の計4名です。
しかし、原選手は現時点でのポイントランクが51位とすでに80位以内を確実にしており、カテゴリー8への昇格を事実上、手中に収めています。今季は6戦して4戦で予選通過、トップ10も経験するなど、彼女の実力を考えれば不思議ではありませんが、米女子ツアーで順調なキャリアを歩み始めています。
一方、厳しい戦いが続いているのが予選会組の3選手です。渋野日向子選手は4試合に出場して予選通過は1試合のみ。最高順位は50位タイでポイントランク137位に沈んでいます。西村優菜選手は5試合に出場して予選通過2試合。初戦は33位タイ、2戦目は27位タイでしたが、直近は3試合連続で予選落ちを喫しており、現在ランク104位です。櫻井心那選手は4試合に出場して予選通過2試合、最高成績は50位タイでランク133位となっています。
渋野選手の現在の獲得ポイントは5.550ポイント。対して、80位ボーダーラインの選手の獲得ポイントは78.585ポイントであるため、その差は73.035ポイントです。 米女子ツアーのポイント配分は、優勝で500ポイント、2位で320ポイント、3位で230ポイント……と順位に応じて配分され、10位で75ポイント、9位で80ポイントが与えられます。つまり、渋野選手がリシャッフルで優先順位を上げるには、今大会での「トップ10入り」がマスト条件となります。
岩井千怜選手の連覇が懸かるメキシコ決戦。それと同時に、リシャッフル突破を懸けた渋野、西村、櫻井の3選手の巻き返しにも大いに期待しましょう!
