「NTTドコモビジネスレディス」の最終日、千葉県・浜野ゴルフクラブ(6704ヤード・パー72)は曇り空、気温22.0度という穏やかなコンディションに包まれた。金曜日の荒天による中止を受け、3日間競技へと短縮された今大会。優勝争いが過熱する一方で、最終日のリーダーボードを賑わせたのは、最終日6アンダーを出した青木瀬令奈と、7アンダーという猛チャージを見せた2年目の六車日那乃であった。

「体調悪いことが良かったかも(笑)」逆境を力に変えた青木瀬令奈の集中力

画像: 最終ホールの9番では風が強く、木を見上げて笑みを浮かべる青木

最終ホールの9番では風が強く、木を見上げて笑みを浮かべる青木

最終日の青木瀬令奈は、花粉症による体調不良の中ティーオフを迎えていた。

「昨日の夜から喉をやられてしまい、熱が出ないように薬で抑えていた」と明かすほどの状態だったが、いざ戦いの場に立つと、その表情は一変した。「ラウンド中はアドレナリンが出て、全く気にならないほど集中できた」と、体調不良を精神力でカバーし、今日の好スコアに繋がったという。

この日の好調について青木は、「自分の中であるあるなのですが、少し体調が悪いときのほうが余計なことを考えすぎず、結果が良いことが多い」という。前日までは「振りすぎて打点が狂う」ミスが見られたが、今日は「無理をしない、振りすぎない」という意識が功を奏した。

その結果、スウィングのリズムが安定し、勝負どころで精度の高いショットが次々とバーディチャンスを演出した。

「速いテンポはプラスにしかならない」前澤杯から学ぶプレーリズム

画像: 体調が優れない中、サインを求めるファンに丁寧に対応していた

体調が優れない中、サインを求めるファンに丁寧に対応していた

青木がもう一つ強調したのが、プレーの「テンポ」だ。先週の前澤杯で男子プロとの交流やそのスピード感に触れ、改めてその重要性を実感したという。

「男子プロのテンポや決断力は本当に勉強になった。2時間を切るようなスピードで回る経験は、プレーのリズムに悩む選手たちにもぜひ経験してほしい。一回、男女混合のペアリングで試合をやってみたら面白いかも」と提言するほど、速いリズムでのプレーが自身のパフォーマンスにプラスに働いたことを確信している。

次回も前澤杯には出たいと語る青木。今年の青木、昨年の菅沼が沢山の学びを得た前澤杯は、来年は参加したいと思う女子プロが増えるかもしれない。

「65」の猛チャージ。六車日那乃が18時まで続けた練習と、朝に掴んだ“アイアンの正解”

画像: 最終日の朝に気が付いたというアイアンの修正点、パーオン率が高まったことが今日の結果に繋がったという

最終日の朝に気が付いたというアイアンの修正点、パーオン率が高まったことが今日の結果に繋がったという

最終日に「65」というこの日のベストスコアを叩き出し、一気にリーダーボードを駆け上がったのが六車日那乃だ。10番で唯一のボギーを叩いたものの、キレのあるセカンドショットで次々とバーディを奪取。

最終日について六車は、「パッティングがしっかり決まってくれたことと、セカンドショットが全体的に良かった」と、自身のプレーを振り返った。

この快進撃の裏には、荒天で中止となった金曜日の過ごし方があった。六車はこの休みを利用してトレーニングと練習に没頭し、気づけば18時を回るまで球を打ち続けていたという。さらに、その練習と最終日の朝に「ギリギリでピンときた」改善点があった。

画像: 最終ホールをバーディとし、最終日のトップスコアとなる7アンダーの猛追をみせた

最終ホールをバーディとし、最終日のトップスコアとなる7アンダーの猛追をみせた

「これまではコックを使いすぎていて、入射角が鋭角に入りすぎていた。そのため、ショットがショートしたり、ちょっとダフり気味になったりしていた」という課題に直面していたが、それを「自分の一定の入射角で打てるように」修正。このギリギリでの気づきが、最終日のショットの安定に直結した。

「自分が一番いい感覚で打てていた時と、すごく似た感触があった」と手応えを口にする六車。この感覚を意識し続けることができれば、次戦以降も同様の爆発力を期待できるだろう。プロ2年目ながら、不調を自らの技術向上へと転換させたその修正能力の高さは、彼女の武器といえるだろう。

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