
▶オ・スミン(Oh Soomin)、17歳、ニックネームは……「まだないので、スミン!って呼んでください♡」
「オーガスタ3位」、「全米女子オープン出場」を手にした実力
オ・スミンの底知れぬポテンシャルは、直近の成績を見れば一目瞭然。4月に行われた日本の房総ゴルフ倶楽部で開催された「全米女子オープン」の最終予選会では、国内女子ツアー優勝の経験を持つ尾関彩美悠とのプレーオフを制し、見事に本戦への切符を獲得。さらに、女子アマの最高峰のひとつ「オーガスタ・ナショナル女子アマ」では3位に入るなど、アマチュアながらすでにプロの世界に入っても遜色ないと言っていい実力の持ち主だ。
平均250ヤードの豪打と、日本選手から学ぶリスペクトの姿勢
ゴルフとの出合いは韓国の年齢で9歳の時。アメリカに住む叔父を訪ねた際、一緒にプレーをしてゴルフの楽しさに気が付いたそう。最初は上手くなりたい一心で練習し続け、自然な流れで11歳でプロを志したとのこと。
彼女の最大の強みは、なんといっても平均250ヤード(昨年の「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」では12位タイに入賞し、4日間の平均飛距離は272.75Yと、飛ばし屋の穴井詩などを抜き、堂々の1位に輝いている)を叩き出すダイナミックなドライバーショットだと話す。さらにショートアイアンも得意とのことで、国内メジャーという大舞台でも、大きな飛距離でアドバンテージを取りつつ、精度の高いショートアイアンでピンをデッドに狙う、アグレッシブなプレーで攻略していくことが期待できる。
そんなパワフルなゴルフを展開する一方で、他者のプレーから学ぶ素直な観察眼も持ち合わせている。国内女子ツアーには今回で3度目の出場(初出場は昨年の本大会)となるが、特に強く印象に残っているのは「日本のプロたちの繊細なテクニック」とのこと。「日本の選手は、グリーン周りのショートゲームが本当に上手いですね。特にユーティリティを使った技術が高くて、見ていてすごく勉強になりました」と語り、日本選手の技をリスペクトし、自身のプレーにも吸収しようとする貪欲な姿勢を見せてくれた。
「とんかつ大好き!」等身大のキュートな素顔
そんなトップレベルの実力を持つ彼女だが、コースを一歩離れると、等身大のキュートな素顔を見せてくれた。日本での楽しみを聞いてみると、「とんかつがすごく美味しかった」と満面の笑み。そしてやりたいことも次から次へと出てくる。
「ディズニーランドにも行きたいし、ドン・キホーテでお買い物もしてみたいです」
日本のファンに向けては「特別なニックネームはないので、『スミン』と呼んでもらえれば嬉しいです」とニッコリ。
今年は機会があれば日本のQTへの挑戦も考えてはいると話すスミン。トッププロが名を残すこの国内メジャー大会で、彼女がどんな鮮烈なインパクトを残すのか。もちろん日本のプロたちの激闘に注目しつつ、規格外のポテンシャルと愛嬌たっぷりの笑顔を併せ持つオ・スミンが新たな伝説を残す瞬間にも期待したい。
撮影/姉﨑正

