知っておきたい「トラックマン」と世界基準の公認資格

アンバサダーとなった「トラックマン」と一緒に写る大西翔太
ゴルフ界においてデータ分析を推進したトラックマンだが、その数値を正しく読み解くには高度な専門知識が求められる。そこで用意されているのが「TrackMan University(TMU)」という認定制度だ。
この認定は、「Level 1(基礎理解)」、「Level 2(高度なデータ分析)」、「Master(データの実用化)」という3つのステップで構成されている 。特に「Level 2」では、「スマッシュファクター(ミート率)」や「スピンロフト」、などといった弾道の根幹に関わる専門テーマがカリキュラムに含まれている。
取得者は「TrackMan Certified Professional」を名乗ることが許され、単なる計測器の使用者ではなく、データの裏側に潜むスウィングの真実を解き明かす専門家として認められる。
感覚を「納得」へ。データは“エラー”を解き明かすための裏付け

大西は「Level 1」および「Level 2」の資格を取得
大西は今回、この「Level 1」および「Level 2」の資格を取得。日本人初のアンバサダー就任にあたり、「この資格を持っていることは、トラックマンのデータから様々な情報を読み込み、レッスンに活かせる専門家であるという証明になる」とその意義を語る。
かつては指導者の経験や勘がすべてであったレッスンの現場。しかし大西は、現代の指導において「データの裏付けは、より効率的にゴルフ上達の手助けをしてくれると思います」と話す。
「目に見えない部分を数値化することで今起こっているミスに対しての説明が伝わりやすくなります。感覚だけでレッスンをしていると『本当に合っているのか』と疑問を持たれることもありますが、数値を示せば納得感が違います。その『納得の裏付け』としてデータを活用しています」
「なぜミスが起きているのか」を打ち出し角や初速をはじめとした具体的な数値で証明するアプローチ。それこそがゴルファーを最短ルートで上達へ導くための強力な武器となるのだ。
「難しい」を「楽しい」へ。アマチュアへの普及が使命
現在、インドア練習場の普及により、アマチュアが自身のデータに触れる機会は飛躍的に増えた。しかし、その数値をどう解釈し、練習に繋げるかという点では依然として高い壁が存在する。
「そこがまさに今の課題。だからこそ僕はアンバサダーとして、正しい情報発信や、わかりやすい使い方を伝えていきたい。トラックマンは難しいというイメージを取り除いていきたいんです。トラックマンのデータを読み取って活用できれば、アマチュアゴルファーの練習効率も格段に上がるはずです」
アンバサダーとしての具体的な活動として、今後は自身のSNSなどを通じ、データの見方をわかりやすく解説していく意欲を示している。専門的なデータをどう解釈し、実際の練習にどう落とし込むべきか。アンバサダーという立場から、より親しみやすく、かつ実践的な活用術を発信していく予定だ。
女子ツアーの青木瀬令奈をはじめ、トッププロを支える大西。その根底にある「データへの信頼」を、プロからアマチュアゴルファーの元へ届ける。日本人初アンバサダーとしての挑戦は、日本のゴルフ界に新たなスタンダードをもたらすに違いない。
大西翔太氏
大西翔太(おおにし・しょうた)は、千葉県出身のゴルフツアープロコーチ。名門・水城高校ゴルフ部出身、2015年から女子プロゴルファー・青木瀬令奈のコーチ兼キャディとしてツアーに帯同している。青木のスウィング改造や飛距離アップを支え、JLPGAツアー初優勝を含む成績向上に大きく貢献。2016年にPGAティーチングプロB級、2018年にA級を取得し、わかりやすいゴルフ理論と実戦的な指導に定評がある。2020年には自身の公式YouTubeチャンネル「大西翔太 GOLF TV」を開設し、初心者から上級者まで幅広い層へレッスンを発信。

