
【左】ただ1人4アンダーで初日を終え1位に入った福山恵梨、【右】昨年の悔しさを胸に挑んだ藤田さいきは通算2アンダーの2位タイでフィニッシュ
同級生との声掛けが原動力。福山が会心の連続バーディで上位へ!

スタートから2ホール目でいい予感がしていたという福山
「朝イチでバーディ、バーディと来たので、すごく気持ちよいスウィングのパターンができた」と初日のプレーを振り返った福山。スタートホールとなった1番(360ヤード・パー4)では手前から2〜3メートルのバーディチャンスを決めると、続く2番(400ヤード・パー4)では15メートルほどのロングパットを見事に沈め自身の好調を感じた。さらに9番(394ヤード・パー4)、10番(365ヤード・パー4)でも連続バーディを奪取し、この難関コースで通算4アンダーという会心のゴルフを披露した。
2年ほど前に腰を痛めて以来、「腰痛とお友達」と語り、体のケアを念入りに行いながらの戦いが続いている。そんな彼女の大きな支えとなっているのが、青木瀬令奈や工藤遥加をはじめとする同級生たちの存在だ。

93年生まれの同い年・青木瀬令奈は、2バーディ3ボギーの1オーバーとして18位タイでフィニッシュ
「同級生みんなが頑張っていて、会うたびに『頑張ってるね』ってお互い声かけあうぐらい、本当にいい関係性です」(福山・以下同)
さらに「この年になって頑張っている仲間が多いことが、見ていて刺激になる」と語り、仲間たちから大きなパワーをもらっていることを明かした。
「『昨年よりいい』という感覚が毎年続いていて、今年は仕上がってきている。今年頑張らなかったら(優勝は)もうないのかな」と意気込むほど、キャリアの中でも優勝への思いが一番強い。この気持ちを胸に、経験値を生かした我慢のゴルフで明日も上位を狙っていく。
申ジエの技に刺激!ギャラリーと笑い合う藤田さいきが好スタート

取材時、最初に出た言葉は「(自分に対して)頑張ってて偉い」だった藤田
一方、スタートホールの10番(365ヤード・パー4)をバーディ発進とし、通算2アンダーでまとめた藤田さいき。ティーショットが大きく曲がらず、難しいアプローチの場面もしっかりとしのげたことがスコアメイクに直結した。
彼女の好プレーの裏には、昨年死闘を繰り広げ、今年も同組で回った申ジエの存在があった。

昨年の同大会で満身創痍で申ジエと戦い切った藤田。その姿は多くの人に感動を与えた(撮影/姉﨑正)
「12番(541ヤード・パー5)で、申ジエちゃんがものすごい(攻める)アプローチをして、1メートルくらいについていたんです。とんでもなかった。それを見てすごく良いイメージが湧きました」と、百戦錬磨のメジャーチャンピオンの技を間近で見て、自身のプレーにも良い影響を受けたことを明かした。
また、ベテランならではのユーモアあふれるやり取りも健在だ。

藤田と同組、連覇と永久シードがかかる申ジエは、1バーディ5ボギー1ダボとして6オーバーで84位タイに
申ジエのプレーに「さすがメジャーチャンピオンだ」と感嘆するギャラリーに対し、「同じ組で……、私にはプレッシャーかけないでください(笑)」と冗談交じりに返し、周囲を和ませる一幕もあったと話す。ギャラリーから体調を心配して声をかけられることもあるそうだが、「今年は大丈夫です!」と笑顔で元気な姿をアピールした。
若手の台頭が著しい女子ゴルフ界だが、経験と技術、そして何より「ともに戦う仲間」の存在を力に変えるベテラン勢の輝きは決して色褪せない。過酷な4日間大会はまだ始まったばかりだが、藤田と福山が見せた初日のプレーは、ベテランの底力を十分に証明するものだった。明日以降も風やコースコンディションの変化などタフな戦いが予想されるが、仲間から受ける刺激を胸に、競り合う彼女たちの姿に期待したい。
初日をアンダースコアで終えた選手を紹介
1位(4アンダー):福山恵梨
2位タイ(2アンダー):荒木優奈、@オ・スミン、藤田さいき、大久保柚季
6位タイ(1アンダー):森井あやめ、金澤志奈、堀琴音
撮影/姉﨑正
※2026年5月7日18時50分、一部加筆修正しました。


