女子ゴルフの今季国内ツアー第9戦、メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」は9日、茨城GC西C(6718ヤード、パー72)で第3ラウンドが行われ、5アンダーで首位スタートした大久保柚季が81でスコアを落とし、4オーバーの4位タイに後退。最終日は2オーバーでトップの福山恵梨を2打差で追いかける。
画像: キャディを務める姉の咲季さんと初優勝を狙う昨年ステップ・アップ・ツアー賞金女王の大久保柚季。15番パー3をバーディでグータッチ(撮影/姉崎正)

キャディを務める姉の咲季さんと初優勝を狙う昨年ステップ・アップ・ツアー賞金女王の大久保柚季。15番パー3をバーディでグータッチ(撮影/姉崎正)

前半45で「6歳老けた」から3連続バーディの巻き返しで、首位と2打差4オーバー4位タイ。 初日70、2日目69、2日連続でアンダーパーをマークし5アンダー単独トップでスタートした3日目。瞬間最大風速14.9m/sの影響を受け、スタートホールはパーだったが、ダボ、ボギー、ダボ、パー、4連続ボギーと前半は45。リーダーボードを転がり落ちていった。

「6歳老けた」とホールアウト後は笑顔で語った大久保も、ラウンド中は「放心状態」だった。

後半に入っても悪い流れは止まらず、10番でボギーを叩く。「何が悪いのか全くわからない。このままいったらマジで90打つぞ」とキャディを務める姉の咲季さんにこぼすほど、頭の中はパニックになっていた。

さらに12番でも試練が訪れる。第2打のクラブ選択で58度か54度かで迷っていた際、姉から「58度からの方がいいよ」と助言された。しかし、「自分も悪いんですけど、少し噛んでしまってショートしたんです」とピンチを招いてしまう。 このミスで姉妹ならではの不穏な空気が漂う。なんとか長めのボギーパットをねじ込んだものの、大久保は「もう姉の言うことはあんまり聞かないでおこう」と密かに心に決めていた。

しかし、この12番のボギーパットと続く13番での長めのパーパットを沈めたことで、最悪だった流れがようやく断ち切れる。 迎えた14番(パー4)。残り195ヤードの第2打、右からの強風に対し「喧嘩させる」ように5番アイアンを振り抜いた。手前6メートルにつけたパットを綺麗に沈めて1つ目のバーディを奪い、「ここで1つギアを上げることができた」と振り返る。

姉の言葉を右から左へ受け流し、15番パー3では「自分の打ちたいクラブをパッと抜きました」。選んだのは48度のウェッジ。ハーフショット気味にコントロールした球は、ピンの奥から手前に戻り、カップまで1メートル弱にピタリ。見事なショットで2連続バーディを奪ってみせた。

完全に勢いを取り戻した16番でも、通常ならピッチングウェッジのところを54度に変更してフルショット。手前から転がして1メートル弱につけ、怒涛の3連続バーディを奪ってみせた。

風の計算を考えすぎず、「我慢し続けた結果」が生んだ見事な復活劇だった。 終わってみれば、前半45、後半36のトータル81。スコアは大きく落としたが、最終的に首位と2打差の通算4オーバー、4位タイで優勝争いにしっかりと踏みとどまった。 明日の最終日に向けて、「今日は6歳老けるほど疲れました。頭の中は真っ白なのでぐっすり寝られそうです」と激動の1日を笑い飛ばす。最終日は最終組の1つ前の組からのスタートとなるが、「昨年ステップ・アップ・ツアーで優勝した3試合は、全部1組前からのスタートだったんです。だから逆に緊張が和らいで良かったのかなって、ポジティブに捉えています」と明るく前を向く。 荒れた1日を耐え抜き、逞しさを増した大久保が、すべてをリセットして逆転でのメジャー制覇へ挑む。


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