
初日58度でバックスピン池ポチャから3日目54度に変えてナイスオンに成功した渡邊彩香
この日は速くて硬く小さいグリーン、西北西から最大瞬間風速14.9メートルを記録した強風でよりさらに難度が上昇。15番の実測距離は93ヤードだったが、ピン位置がフロントエッジから9ヤード、左から3ヤードと厳しく、簡単にはパーも取らせてくれない「魔のホール」となった。

15番98 ヤードパー3。3日目の実測値は93ヤード(撮影/姉崎正)
このホールの洗礼を受けたのが今季通算2勝目を挙げた19歳の菅楓華だった。2度手前の池につかまり、1ホールで4オーバーとなる7をたたいた。最終的にもこのハーフ44、18ホールでは83の大たたきを演じた。
1打目に持ったのは54度のウェッジだったが、狙い通りにいかず、アンラッキーなキックもあって池に入ってしまった。打ち直しの3打目も同じ54度で打ってまたも池ポチャ。さらに打ち直しの5打目では、思案の末に50度に持ち替え、ようやくグリーン奥のカラーへ。ここから2パットでしのぎ、7でこのホールを終了した。
「(1打目は)風で戻ってくるかなと思ったらキックが悪くて池に入ってしまった。(打ち直しの)2回目も同じクラブで打ったが距離が足りなかった。クラブミスかなと思う。(今日は)15番が一番響いた。風が吹かなくても難しいコースなので耐えるしかないと思っていたが、最後までやられちゃったなという感じ」

15番パー3でティーショットする渡邉
菅とは対照的にこのホールにリベンジを果たしたのが渡邉彩香だった。初日は58度のウェッジでグリーン奥を捕らえたもののバックスピンで戻ってきてしまい、まさかの池ポチャ。この日はその苦い経験を生かして、58度から54度のウェッジに持ち替え、しっかりとパーをセーブした。
「(初日は)58度で打ってスピン量が多くなりすぎて戻ってきてしまったので、今日はスピン量を減らすイメージ。本当は58度の距離だけど、54度で抑え気味に打った。初日の失敗で58度はダメだと分かったので」
自分を信じて15番を攻略し切ったのは昨年の日本女子オープンを制した堀琴音。迷わず50度のウェッジを振り切り、バックスピンでグリーン上にボールを止めてパーセーブした。
「奥にいっても仕方がないという気持でフルショットしました。しっかり振り切ってバックスピンで寄せていく感じでした」
さすがはメジャーチャンピオンという判断力と思い切りのよさで難関を乗り切った。
15番ホールの実測距離は初日が91ヤード、2日目が102ヤードでこの日の3日目が93ヤード。同等の設定になることが予想される10日の最終日はどんなドラマが待っているのか。
