女子ゴルフの今季第9戦、メジャー初戦の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」(7~10日、茨城県・茨城GC西C=6718ヤード、パー72)は河本結の逆転優勝で幕を閉じた。難しいコースセッティングのメジャーを象徴するように優勝スコアは1オーバーだった。昨年スタンレーレディスホンダ以来の通算5勝目でメジャーは初戴冠。15番パー3でホールインワンを達成した鈴木愛が猛追の末に通算3オーバーで2位。荒木優奈が通算4オーバーで3位だった。最終日は7828人のギャラリーが詰めかけ、盛り上がりを見せた4日間を振り返る。
画像: メジャー大会を初めて制した河本結(撮影/姉崎正)

メジャー大会を初めて制した河本結(撮影/姉崎正)

初日は福山恵梨が68で首位スタート

画像: 初日はノーシードで33歳の福山恵梨が4アンダー68を出して首位に立った(撮影/姉崎正)

初日はノーシードで33歳の福山恵梨が4アンダー68を出して首位に立った(撮影/姉崎正)

初日はノーシードで33歳の福山恵梨が4アンダー68を出して首位に立った。高速グリーンの難コース・茨城GC西Cで5バーディ、1ボギーと攻略に成功し「朝イチでバーディ、バーディときて、そこから本当に気持ちよくスウィングもパッティングもできました。パッティングがよかったこと、ドライバーの飛距離が出ていたことでスコアにつながった。素晴らしいコンディションで戦略性もあるコースとの戦いを楽しみながら回れました。明日以降も優勝を目指して自分のゴルフをしっかりやりたい」と満足そうに振り返った。

画像: ツアー2勝目を目指す荒木優奈が2位スタート(撮影/姉崎正)

ツアー2勝目を目指す荒木優奈が2位スタート(撮影/姉崎正)

福山に2打差2位には荒木、大久保柚季、藤田さいき、アマチュアのオ・スミンがつけた。初優勝を果たした昨年ゴルフ5レディス以来の通算2勝目を目指す荒木は「ドライバーが安定していたのでピンチはなかったです。グリーンが小さくうねっていてラフも長いので、今季一番の難しいセッティングでした。明日以降も粘り強くプレーしたい」と闘志を表に出した。

画像: 15番パー3はツアー史上最短の98Y。今大会の目玉ホールとなった(撮影/姉崎正)

15番パー3はツアー史上最短の98Y。今大会の目玉ホールとなった(撮影/姉崎正)

98ヤードに設定された15番パー3では「ドラマ」があった。渡邉彩香がグリーン奥へ着弾させたボールはバックスピンで手前の池へ。「見せる」コースセッティングが成功した格好で、2日目以降もこのホールから目が離せなくなった。

韓国の飛ばし屋アマがドライビングディスタンス292ヤードを記録

画像: 昨年のステップ・アップ・ツアー賞金女王の大久保柚季が5アンダーでトップに躍り出る(撮影/姉崎正)

昨年のステップ・アップ・ツアー賞金女王の大久保柚季が5アンダーでトップに躍り出る(撮影/姉崎正)

2日目は2024年のプロテストに合格した22歳・大久保柚季が5バーディ、3ボギーの69で回り、通算5アンダー単独首位に浮上した。レギュラーツアーでトップに立つのは初めてで「昨日に続いて手前から攻めていくことが変わらずできたので、上りのバーディパットを打つことができました。トップという実感はなく、目標の予選通過ができたので、明日もスコアを伸ばして、最終的に優勝争いができるように頑張りたいです」と初々しい感想を口にした。

画像: 韓国の17歳アマ、オ・スミンが17番パー5では311ヤードを記録(撮影/姉崎正)

韓国の17歳アマ、オ・スミンが17番パー5では311ヤードを記録(撮影/姉崎正)

韓国出身の17歳アマで「平均飛距離は250メートル(約273ヤード)」のロングヒッター、オ・スミンは日に日に注目度を増していく。初日は2アンダー2位タイ、この日もひとつスコアを伸ばし大久保と2打差の2位タイ。ドライビングディスタンスは驚異の292ヤードを記録し、2位の穴井詩の274ヤードを大きく上回った。

一昨年大会を制したイ・ヒョソンとは韓国ナショナルチームの同期生で「実際にこのコースをプレーしてみて、ヒョソンはすごかったんだなと思いました。私は予選通過が目標なので、今日のように自分のプレーに集中して頑張ります」と足元を見据えた。

強風でベストスコアは青木瀬令奈の「74」

画像: 決勝ラウンドに進出した66人すべてがオーバーパー。青木瀬令奈が「74」のベストスコアをマークした(撮影/姉崎正)

決勝ラウンドに進出した66人すべてがオーバーパー。青木瀬令奈が「74」のベストスコアをマークした(撮影/姉崎正)

3日目は硬くて速いグリーンに加えて最大風速14.9メートルの強風が吹き、難コースが一層牙をむいた。決勝進出者66人の半数以上が80以上を叩き、平均スコアは「79.74」、ベストスコアは青木瀬令奈の「74」だった。

画像: 初日首位の福山が2オーバーで単独トップに再浮上(撮影/姉崎正)

初日首位の福山が2オーバーで単独トップに再浮上(撮影/姉崎正)

難しいコンディションで、単独トップに上がったのは初日首位の福山だった。4バーディ、7ボギーの75で回り、通算2オーバーでリーダーボードの一番上に返り咲き「今日は必死というゴルフでした。苦しいラウンドでしたが、これがメジャーかと思いながら楽しく回っていました」と肩の力を抜いた。最終日はメジャーの舞台で悲願の初優勝を果たせるかどうか。一世一代の大一番に、「最後はパッティングだと思いますが、スウィングと気持ちがかみ合えばいいスコアが出ると思うので、明日も楽しく回ります」と勝負のときを見据えた。

画像: 河本が1打差で最終日を迎えた(撮影/姉崎正)

河本が1打差で最終日を迎えた(撮影/姉崎正)

ツアー4勝の河本結もメジャー初優勝のチャンスを築いた。最終18番こそダブルボギーとしたが、76で回って福山に1打差2位で終え「今はワクワクしています。優勝争いのワクワクではなくて、このコースを攻略したいというワクワクです。勝負というよりゴルフへのワクワクですね」と逆転Vへ目線を上げた。

河本結が逆転でメジャー初制覇

画像: メジャー初優勝を飾った河本(撮影/姉崎正)

メジャー初優勝を飾った河本(撮影/姉崎正)

最終日は河本が1番ホールのバーディでいい流れに乗った。前半アウトをイーブンパー36でまとめ、後半インも10番でバーディを奪って流れを手放さない。13、14番でボギーを叩き、いったん先に上がった鈴木愛に並ばれたが、17番でバーディを奪って単独首位を奪回。最終18番も見事にバーディフィニッシュを決めてVゴールへ飛び込んだ。

ホールアウト後は「勝ったというよりもやっと終わったという感じ。母の日だから母に優勝を届けたいとは思ったけど(プレー中は)目の前の1打1打に集中していました」と喜びに浸った。

画像: 15番のホールインワン後、17番でイーグルを奪う鈴木愛(撮影/姉崎正)

15番のホールインワン後、17番でイーグルを奪う鈴木愛(撮影/姉崎正)

鈴木愛が「ミラクルプレー」で2位まで順位を上げて4日間を終えた。今大会数々のドラマを生んだ15番でホールインワンを達成。17番パー5でもイーグルを奪って優勝戦線へ割って入った。最後は2打差届かなかったが、メジャー大会は昨年最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の優勝に続き、今大会も2位フィニッシュと好調で「15番はうまくカップに消えたのでいい入り方でした。6打差あったのでさすがにトップは意識しなかった。予選通過がぎりぎりだったので正直ここまで上がってこられるとは思わなかった。そういう意味では成長した2日間だったと思います」と悔しさよりも充実感が上回った。

女子ゴルフの今季第10戦は「SkyRKBレディスクラシック」で15日に福岡県・福岡雷山GCで開幕する。

河本結が母の日にメジャー制覇

【写真19枚】河本結、メジャー制覇の記録(最終日)

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