▶第9回ゴルフ川柳コンクール【後編】はこちら
*最優秀賞の発表あり!動画付き

▶林家正蔵(はやしや・しょうぞう)「今年も傑作揃いで笑っちゃいますねー」
GD スプリングハズカム!
正蔵 またまたこの季節がやってきましたね。
GD そうそう、プロ野球の開幕ですね。中日の絶不調やらヤクルトの謎の快進撃やら、いろいろですよ。根尾昴もようやくピッチャーで使えるめどがついてきましたし……。
正蔵 野球の話じゃないですし、ヤクルトの快進撃は謎じゃないですよ(笑)。そういえば、開幕の前にはWBCもありましたね。
GD その話はもう……ゴニョゴニョ。忘れたいんです……ゴニョゴニョ。
正蔵 あら、負けたのがよっぽど悔しかったんですね。
◆大谷だ 申告させてよ 特設ティー
(埼玉県 園部浩志さん 64歳)
◆ドラコンは DH大谷で 決定だ(打)
(岐阜県 西文祥さん 77歳)
GD オオタニサン絡みの作品に今年は弾けるような明るさがない気が……。
正蔵 ムラカミサマ、オカモトサン絡みは来ていないんですか?
GD ない(涙)。そして、ここまでくると「オオタニサン」絡みのネタはベタな感じがする気も……。
正蔵 でも、実際にありましたよ。群馬のコースで谷越えのホールがあったんですが、私の友達が「おお谷だー」と言ったんですよ。「代打頼みたいー」みたいな。私じゃないですよ、私の友達。するとキャディさんが「皆さん、そうおっしゃいます」って。
GD やっぱり。みんな考えることは一緒なんですね。でも、DH制はついにセ・リーグでも2027年から導入されますし、高校野球ではすでに導入されていますよ。ということは、ついにゴルフでも導入……?
正蔵 されない、されない(笑)。
GD でも、こんな考え方もありますよ。
◆凛として 前進四打 表明し
(岩手県 新沼伸一さん 66歳)
GD 「ハイ、俺、前から行きます(キリッ)」みたいな。
◆あの一打 これもそれもが 自責点
(岩手県 新沼伸一さん 66歳)
GD そして、野球はみんなが知っているからネタにしやすい。クリケットやカバディじゃこうはいきませんよ。
正蔵 カバディって……。
GD サッカー日本代表のトルシエ元監督の通訳は(フローラン・)ダバディ。インド料理で出てくるクレープみたいなナンみたいなやつはチャパティですよ。
正蔵 言ってませんけど……。
GD 早速いろんなトピックについて話せてうれしいです。ゴルフ川柳コンクールに応募してくださる皆さんは時代への“感度”が高く、読んでいて楽しいです。
◆古古米と 古古古パターと 古女房
(北海道 くりりん 66歳)
◆新クラブ 知らぬ間に 古古古なり
(静岡県 超絶ウルトラハイパースーパーファンタスティックイケメンがくとくん 19歳)
◆ニアピンの 古古古ボールが 得意顔
(宮崎県 アカエタカ 75歳)
◆物価高 そろそろ出そう 古古古球
(三重県 おばさんゴルファー 74歳)
GD 時事ワードとしては「古古古」が人気でした。
正蔵 昨年はお米を巡る騒動がありましたよね。
GD どれもいい川柳ですよね。
正蔵 古古古ボールに、古古古パターか、いいですね。あ、ならば「古古古女房」もあってよかったんじゃない?
GD 古女房よりさらに貫禄があり、かつコミカルなイメージ。
正蔵 古古古ボールでニアピンっていう川柳で思い出しましたけど、私、ちょっと似た経験がありましてね。戸棚を整理していたら随分古いボールが出てきたんです。ちょっと黄色に変色しているカチカチの硬いボール。それでドラコンホールに臨んだら……取っちゃったの、ドラコン。
GD なんと!
正蔵 で、その時のボールがね、なんか威張っている感じに見えたんですよ。「どうだー」みたいな。ラウンド前までその存在を忘れていたボールなんだけど……。
GD え、忘れていた古女房がゴルフ場で威張っていたんですか!
正蔵 違う、違う。存在を忘れていたのは古古古ボール。古女房の存在を忘れるわけないでしょ(笑)。
GD あら、古女房って言ってる(笑)。
◆我が妻の ゴルフマナーは 国宝級
(岐阜県 染川染幸 74歳)
◆慣れてます ファーの掛け声 国宝級
(茨城県 芝楽振 70歳)
GD 妻つながりで、しかも話題の「国宝」ネタ、来ました。
正蔵 お、いいですね。映画「国宝」が話題ですし、私、実際に国宝の方にお会いしたことがあるんですが、本当に品があるんです。スマートなマナーで……。
GD さすがですね。
正蔵 ええ、ええ。それで言いますとねー、私の奥さんも国宝ですねー。国宝どころか世界遺産ですー。
GD 師匠、声が大きくないですか。さては、奥さんに聞こえるように話していますね。
正蔵 本日の取材、林家正蔵邸で行っております(笑)。
GD 声が若干大きめになっております(笑)。
◆ミャクミャクと 続くチーピン 国宝級
(埼玉県 伊那町4軍 48歳)
GD あら「国宝」に「ミャクミャク」までぶち込んできた。
正蔵 欲張りさん(笑)。
◆チラ見せの スコアは疑惑の 百切りか
(宮城県 パンキー太朗 68歳)
◆アドレスは 19・2秒ぞ 川奈では
(神奈川県 TOSH 75歳)
GD 2025年は一時、伊東市長の話題で持ち切りでした。
正蔵 実は私、その時期、伊東でゴルフをしたんですよ。話題は当然市長のことばかり。キャディさんが嬉しそうに話すんですよ。「うちの近所の人なんですよー」とかって。
GD 世間を騒がせましたけど、伊東市民の話のネタにはなっているんですね。
正蔵 キャディさんは楽しいし、コースもいいし、温泉もよくて、本当にいいところですよ、伊東は。
GD 何の話ですか。
正蔵 伊東市の観光PR(笑)。
GD キャディさんの話が出たのでこの2つ。
◆りくりゅうに 負けない俺と キャディーさん
(愛知県 さごじょう 43歳)
◆打つ前に サンドを持ってる キャディさん
(東京都 じゃんけんパー 頭もパー 69歳)
正蔵 いいですね、いいですね。
GD キャディさんとナイスタッグ!
◆「中道」は わがゴルフでも 目指すとこ
(北海道 岡部隆義さん 88歳)
◆中道(なかみち)を 外れて跳ねて 打ち直し
(三重県 ゴルフ一直線 74歳)
◆中道(センター)に 改革打法で チョロったよ
(千葉県 オグチャン 60歳)
◆中道を 狙って打つが 右左
(滋賀県 しなやかーる 73歳)
GD 「中道」というワードが川柳職人たちを刺激しまくった模様で、たくさん届きました。政治ネタは時事の王道みたいなところがありますから。
◆このライン 左か右か 中道か
(大阪府 案浦宗孝さん 79歳)
正蔵 ライン読みして、ボールがパンとカップに蹴られる様子が目に浮かびますね。もしくは下りでタッチが強すぎてカップの横をスーッと通過。何ならグリーンオーバーしちゃったりして。
GD うんうん、絶対カップインはしていない。それが現実の何かを象徴しているような……ゴニョゴニョゴニョ。
◆右に池 左にOB どっち向く
(富山県 くるけん 55歳)
GD 真っすぐ向けばいいじゃん(笑)。
正蔵 なかなかそうはいかないのがゴルフの難しいところですから。
GD 政治もおんなじね、なんつって。
◆となりみて ミニスカギャルが うらやまし
(東京都 温泉ろば 61歳)
◆おばさんの 生足見えても 気にならない
(東京都 温泉ろば 61歳)
◆女子ゴルフ キャアキャアミニスカ 年不明
(岐阜県 高山のボギーです。 71歳)
GD 最近は、ほんの些細なことでも「ハラスメント」になるので息苦しいものですが、そんななかすがすがしいほどのセクハラ(笑)。
正蔵 新ジャンル、ハラスメント系川柳(笑)。でも、おばさんの生足は私は気になりますよ。
GD えっ。
正蔵 お腹大丈夫? 虫刺され大丈夫? とか。
GD あ、そっちの心配ですか。
===
ここまでは「前進四打宣言」や、思わず笑ってしまう「セクハラ(?)川柳」をご紹介してきましたが、激戦の選考会はまだまだ序の口です。続く【後編(有料版)】では、林家正蔵師匠も思わず唸った、さらにディープで爆笑必至の名作たちが続々登場します!
● カートの音声案内に物申す!?
∟「手の震え マイナスを押す カートかな」——最新システムに翻弄されるシニアゴルファーの悲哀。
● 謎のワード「ダウン風呂ー」爆誕!
∟選考会をザワつかせた、意味不明だけどリズム感が最高な一句とは?
● そして、今年の最優秀賞が決定!
∟腕のせいか、道具のせいか……すべてのゴルファーが首を縦に振る、見事なリズム感で「殿堂入り」をも果たした至高の一句とは?
笑いあり、涙あり。読めば次のラウンドがもっと楽しくなる「第九回ゴルフ川柳」の全貌と、最優秀賞発表の瞬間を、ぜひ後編でお楽しみください!
▶第9回ゴルフ川柳コンクール【後編】はこちら
*最優秀賞の発表あり!動画付き
写真/加藤晶
※週刊ゴルフダイジェスト6月2日号「第9回ゴルフ川柳コンクール」より一部抜粋
