JLPGAツアー今年最初のメジャーは見応えある試合だった。舞台となった茨城GC西の“難コース”ぶりを検証してみよう。
画像: 優勝した河本結のスコアは「+1」(撮影/姉崎正)

優勝した河本結のスコアは「+1」(撮影/姉崎正)

先日行われた「ワールドレディスサロンパスカップ」優勝の河本結のスコアは1オーバー、3日目から-(マイナス)の文字がリーディングボードから消えてしまった。

選手たちからの声をまとめてみると「ピン位置がシビアでバーディを狙うのは厳しかった」、「グリーンは硬く高速。グリーン周りも刈り込まれて、ショットの精度とショートゲームの正確さが要求された」など。これらはコースセッティングの厳しさによるものだろう。

加えて、3日目は最大瞬間風速15メートルの強風が吹いて選手たちを翻弄した。

コースセッティングを担当したのはJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の茂木宏美(自らも2013年の優勝者)。同コースの古参会員によれば「世界で通用する選手に育てたいという要請に開催コースも応えた。そのためにグリーンキーパーも代えたと聞いています」。

今回のセッティングに関して、大会前の茂木の断片的コメントをまとめると──。

「ショットの精度と距離感を問いたい」、「風が吹いているときには、攻めるか安全にいくかのマネジメントがはっきり出るようにしたい」、15番パー3(98ヤード)は「サービスホールではなく、短いからこそ難しい、ショットの上手い選手が報われるホールにしたい」など。「茂木さんとの闘い」と漏らす選手もいた。

同西コースは、東コースとともに1962年開場。創設者は安達建設グループの総帥、安達貞一。設計に巨匠・上田治を起用。筑波山を背にした平坦な原野45万坪の林間コース。上田を丸の内のホテルに缶詰にして急ピッチで造成。「これからのチャンピオンコースは36ホール」というのが安達の信念で、09年から始まった同カップは東と西を何年か置きに使って開催している。

今年は西6718ヤードパー72の設定。2500坪の池がコースの真ん中を横切り6ホールが池越え、地形は平坦ながらドッグレッグホールが多い。グリーンも砲台なので、ショット精度が試されるゆえんだ。

いつもは辛口のTV解説者のタケ小山氏も「茂木のシビアなセッティングにコースのポテンシャルが応えました。だから海外転戦組を除けば国内で今トップの実力者、河本が優勝したわけで、ポッと出の新人じゃ歯が立たなかった。過去の大会の優勝者を見てもそうです」と手放しで称えた。

ゴルフの難しさと面白さが両立し、メジャーにふさわしい熱戦であった。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月2日号「バック9」より

河本結が初のメジャー制覇


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