
研究結果を発表したR&A
これはR&Aが2016〜2020年の研究・調査を引き継いでさらに発展させたものだ。ゴルフは2歳から100歳を超えるまで、障がい者を含めてプレーできるうえ、健康だけでなくメンタル面でも大いに恩恵を与える。ゴルフをしていると40もの主要な慢性病を防ぐだけでなく治療にも役立つことも今回わかったようだ。
実際にR&Aは65歳から79歳のゴルファーは、同じ年齢のノンゴルファーよりも筋力と身体のバランスが優れ、80歳を超えても若いノンゴルファーよりもハツラツとしていると明らかにしている。
加えて、R&Aは全英オープンや全英女子オープンでは、観客に歩くことと健康の関連をアピール。試合を観戦しながら平均5〜6マイル歩くことで1000キロカロリーを消費し、(カートを使用せずに)18ホールプレーをすることで2000キロカロリーを消費するとか。週に2時間半(150分)プレーすれば、国連のWHO(世界保健機関)が推奨する「週に150分以上の適度な運動」という健康ガイドラインを満たすことができることも明らかになった。
また、R&AはオリンピックのIOCと協力して、スポーツにおける健康と科学の知識や研究を進め、けがなどの防止を目的とする試合での練習・準備の方法などを作ろうとしている。例えば猛暑の中でのプレー中のガイドラインを作り世界中で共有しようという動きもある。R&Aはグラスゴーに造った「ゴルフイット」などを通じて健康・福祉の面でもたらす社会的価値(経済効果)は、2024年には1720万ポンド(約37億円)であったが、昨年には2080万ポンド(約45億円)にまで急成長している。
ゴルフが健康に役立ち、地域の医療費を抑えることができるのならゴルフ普及のプログラムや施設に税金が投入されてもいいのかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月2日号「バック9」より
