「ツアークオリティのクラブ工房」は、27年間、国内大手メーカーでトッププロ、トップアマ、トップジュニアのクラブをサポートしてきた今井正人氏が、クラブに関するお悩みを解決するコーナーです。他の工房で「それは無理」と断られた。買ったはいいけどまったく合わない。もうちょっと飛ぶようにならないか。この企画は、クラブに生じている問題点と解決策を探りながら、「ツアークオリティのクラブ」に仕上げるまでをレポートするものです。

ここぞ! の場面で使用する「虎の子」の1本を作りたい!

GD 今日の依頼はウェッジのリシャフトですか。まだシュリンクの付いた状態で新品からリシャフトするんですね。使ってみて合わなかったから、リシャフトするというわけではないんですね。

今井 このウェッジは、テーラーメイド「MG4」の58度のハイバウンスです。「MG4」はフェース面がノーメッキでスピン性能の高さが特徴のクラブです。現在、ニューモデルの「MG5」が登場したことで、かなりお買い得な価格で販売されています。

GD 依頼者はそれを購入したわけですね。

今井 「旧モデルでもいい」と判断したら、とても魅力的な商品です。しかし、セール商品だと希望のシャフトが付いていない場合もあります。

GD それだったらアイアンと同じシャフトにリシャフトすればいいと考えたわけですね。

今井 ウェッジ代とリシャフト代(1本6000円)を合わせても、「MG5」の既製品価格よりも安くなります。

GD 自分が使っているシャフトに変えて、さらに調整もしっかりやってもらえる。吊るしの既製品よりも、カスタマイズされて満足のいくクラブになるということですね。

今井 今回リシャフトする銘柄は、「ゼロス8」(フレックスS)になります。ゼロスの入った既成品はほとんどないので、もしアイアンと同じシャフトにしたいという場合は、リシャフトになります。

GD ウェッジのシャフトはアイアンと同じに揃える場合と、変える場合がありますが。

今井 そうですね。プロでもウェッジは違う銘柄のシャフトを選ぶ場合がありますが、ここはフィーリングになります。ただ、ウェッジはフルショットだけでなくアプローチにも使うので、フレックスに関しては同じにするか、軟らかくするかの選択になります。

GD 重さについては?

今井 ここもフィーリングなので「重い、軽い」は一概に決められません。今回は現在使用しているクラブと同じにしてほしいという依頼です。「MG4」は先ほども言いましたが、フェース面がノーメッキでスピン性能の高さが特徴です。
 
依頼者は、「MG4」は試合の本番で使用し、練習は今までのクラブでやり、フェース面の摩耗を抑えたいという考えがあるようです。

GD 確かに。プロのように頻繁にクラブを替えられればいいですけど、アマチュアにとっては「虎の子」のようなものですから、練習で性能が落ちてしまうのはもったいない。とっておきの1本を作るわけですね。

今井 問題はバランスです。「NS950neo」から「ゼロス8」へリシャフトしてどうなるかです。

画像: 「MG4ウェッジ」のシャフトを抜いたところ、シャフト先端には加重の錘はなかったかわりにソケット底部に蓋のような金属を発見

「MG4ウェッジ」のシャフトを抜いたところ、シャフト先端には加重の錘はなかったかわりにソケット底部に蓋のような金属を発見

GD シャフトが10グラム軽くなると、バランスもやや下がりますよね?

今井 そこは個体差もあるので、組み上げてみないとわからないのでやりながら見ていきましょう。目標はD1です。

GD ヘッド単体の重さは310.6グラム。

今井 ちょっと重めですね。もともとのバランスがD3だったので、2ポイント下げなければいけません。

画像: ヘッド単体は310.6グラムでバランスは「D3」だったため、目標の「D1」にするにはヘッドを約3グラム軽くしなければならない

ヘッド単体は310.6グラムでバランスは「D3」だったため、目標の「D1」にするにはヘッドを約3グラム軽くしなければならない

GD ヘッドを軽くするか、シャフトを短くするか。

今井 シャフトを抜いてみたら、先端には錘(おもり)はありませんでした。ホーゼル内を見ると、底の部分に蓋がされています。これは接着剤が落ちていかないように止める蓋ですが、もしかしたら重量調整でタングステンが使用されているのかもしれません。

GD これを取り除かないといけない?

今井 色が鉄とは違うのでタングステンかもしれません。もしタングステンだったら削ることは不可能ですが、とりあえずドリルで削ってみることにしましょう。

GD ドキドキします。

今井 おっ! ドリルが入りました。タングステンではなく鉄ですね。ここを削っていけばヘッド重量を下げることができます。

画像: ホーゼル底部に金属の蓋を発見。タングステンだった場合、削ることは不可能だが、今回は鉄だったため約3グラムをドリルで削り出し軽量化ができた

ホーゼル底部に金属の蓋を発見。タングステンだった場合、削ることは不可能だが、今回は鉄だったため約3グラムをドリルで削り出し軽量化ができた

GD 308.4グラムまで下がりました。

今井 これで組み上げると、D1になりました。

GD めでたしめでたしですね。

今井 最後にライ、ロフトの調整です。うん、問題ありません。ライ角は0.5度フラット、ロフトも58度ぴったりです。

GD 吊るしのクラブをそのまま使うのは手軽ですが、こうして信頼できる工房で「自分仕様」に仕立て直してもらうと、一気に愛着が湧きますよね。

画像: 依頼者の希望でソケットは通常のものより2ミリ短いモノを装着。そのほうが「重心」を低く感じられるらしい

依頼者の希望でソケットは通常のものより2ミリ短いモノを装着。そのほうが「重心」を低く感じられるらしい

【ツアークオリティのクラブ工房からのお知らせ!】

ツアークオリティのクラブ工房(ゴルファーズラウンジby tantanto.)では、リシャフトキャンペーンを実施しています。なにかと敷居の高さを感じる「クラブ工房」ですが、お気軽にお問合せください。

■ 【ウェッジ1本から大歓迎!リシャフト&調整プラン】
料金: 6,000円〜(1本、税込み)
※「記事に出てきたゼロス8にしたい」「アイアンと流れを合わせたい」など、1本からフィッティング、調整いたします!

■ 【アイアンのリシャフト「サブロク・キャンペーン」】
料金:3万6000円(アイアン6本、税込み)
料金に含まれるもの:シャフト代、組み直し作業、長さ、ライ角、ロフト、バランスなどの各種調整。
※グリップ代は別途。再利用可能な場合は、キャンペーン対応といたします(無料)。「希望するシャフト銘柄」によって料金が異なる場合があります。

■ フィッティング料金/5,000円(40分、税込み)
※「キャンペーン」ご利用者限定の「特別料金」となっています。フィッティング後、商品発注となるため、作業日は別日とさせていただきます。

■ 場所/東京都港区赤坂2-13-18 コリンズ33 B1F(バーディ赤坂24内)
※郵送(送料別)での対応もさせていただきます。「作業立ち合い」をご希望の方は、作業日時のご予約をお願いします。

■ 問い合わせ/ゴルファーズラウンジby tantanto.
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