国内男子ツアー「日本プロゴルフ選手権大会センコーグループカップ2026」の3日目が23日、滋賀県の蒲生GC(6991ヤード・パー72)で行われた。すでにメジャー3冠を達成し、国内キャリアグランドスラム達成まで今大会を残すのみとなっている蟬川泰果が、1イーグル・4バーディ・1ボギーの「67」でスコアを伸ばし、首位と3打差の通算10アンダー・6位タイに浮上。最終日での偉業達成に向けて期待が高まっている。
画像: パッティングのラインを読む蟬川泰果(撮影/岡沢裕行)

パッティングのラインを読む蟬川泰果(撮影/岡沢裕行)

初日は「74」で100位と出遅れたものの、2日目に「65」で20位へ急浮上し、この日の「67」でついに優勝争いへ加わった。2番のボギーでひとつスコアを落としたが、5番のバーディで取り返すと、続く6番(573ヤード・パー5)では鮮やかに2オンを成功させてイーグルを奪取。「右からのアゲンストでしたが、3W(スプーン)は飛距離が出るので振れば届くイメージがありました」と、残り285ヤードから見事にグリーンをとらえた。「振り回せば290ヤードは飛ぶ」という3Wが、この日の大きな武器となった。

前半を「34」で折り返すと、後半も10番、14番、16番でバーディを重ねて「33」をマーク。前日の21パットに象徴されるグリーン上の好調さに加え、「ショット自体も昨日より球のつかまりが良くなってきている」と語るなど、ショットにも確かな手応えを感じている。

初日の出遅れから見事な立て直しを見せた裏には、メンタルトレーナーからの“ショットのイメージの出し方”に関するアドバイスがあったという。

「今はワンショットごとのイメージの出し方にすごく取り組んでいます。以前はそれほど明確なイメージを持たずに打つこともありましたが、今は『170ヤードでこの風なら、こういうふうに飛んでいく』というイメージをはっきりと出してから素振りをして打つよう徹底しています」

さらに、「『結果ではなくプロセスを大事にしよう』『ミスをしても25秒後には忘れよう』と言われています。完全に切り替えるのは難しいですが、今週は逆に『これまでこういうミスが出たから、ここだけ気を付けよう』と強く意識してプレーしています」と語り、気持ちのコントロールがプレーの立て直しに直結していることを明かした。

蟬川は、2022年に日本オープンでアマチュア優勝を果たすと、プロ転向後の23年に日本シリーズ、25年にBMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップを制し、すでにメジャータイトルを3つ獲得している。今大会を制覇すれば、いよいよキャリアグランドスラムの偉業達成となる。「日本プロ」を含む4冠達成となれば、2007年の片山晋呉以来史上2人目。さらに25歳133日での達成は、1985年に中嶋常幸が打ち立てた30歳358日の記録を大幅に更新する最年少記録となる。

「自分の気持ちを切らさなければ、明日も面白い展開にできるんじゃないかと思います。4冠については、自分のやるべきことをやり切った上で、結果がどうなるかを見たいです」

最終日の逆転優勝で、1973年のツアー施行後11人目(施行前を含めると19人目)となる日本タイトル4勝、そして7人目となる国内キャリアグランドスラマーの称号をその手にできるか。偉業がかかる最終日の戦いに、大きな注目が集まる。


This article is a sponsored article by
''.