
1番パー5の3打目「アドレスでボールが動いた感じがした」と同組の木下陵介らに確認したが、リプレースすることなくそのまま打ってしまった(撮影/岡沢裕行)
1番ホール、蟬川はグリーン奥からの3打目をアプローチで寄せ、2パットの"5打"でホールアウト。バーディこそ逃したものの、無難なスタートを切ったかに見えた。ところが、スコアにはパーではなく、ダブルボギーを示す「□」マークが表示された。規則9.4bおよび規則14.7aの違反による2罰打が追加されたためである。

2番ティ―で競技委員に確認を求める蟬川(撮影/岡沢裕行)
事の発端は3打目のアプローチだった。競技委員によると、蟬川はアドレスでヘッドをソールした際に「ボールが動いたような気がする」と感じ、その場では競技委員を呼ばずにそのままプレーを続行。2番のティーイングエリアで自ら競技委員に確認を求め、映像を検証した結果、ソールした時点で確かにボールが動いていたことが認められ、「誤所からのプレー」による2罰打が裁定された。
蟬川はホールアウト後、「その(動いたかもしれないと思った)時点で競技委員に確認すれば良かったのですが、ボールを戻さないまま打ってしまいました」と、リプレースせずにプレーを進めてしまったことを悔やんだ。
ゴルフルールでは、アドレスの際などにプレーヤー自身がボールを動かす原因を作ってしまった場合、1罰打を受けた上で、ボールを元の箇所にリプレース(置き直し)しなければならない。このリプレースを怠り、動いた後の場所からそのまま打ってしまった場合は「誤所からのプレー」とみなされ、一般の罰(ストロークプレーでは2罰打)が科せられる。蟬川は5打でカップインしていたが、この2罰打が加わって結果的にダブルボギー(7打)となってしまったのだ。
出だしの1番でのつまずきが影響したのか、その後はスコアが伸び悩み、最終日は「73」。通算9アンダーの13位タイで大会を終え、日本オープン、日本シリーズ、日本ゴルフツアー選手権に次ぐメジャー4冠達成は惜しくもお預けとなった。
※規則9.4b=球を拾い上げること、故意に球に触れること、球を動かす原因となったことに対する罰
※規則14.7a=球をプレーしなければならない場所。プレーヤーは誤所から自分のインプレーの球をプレーしてはならない(規則14.7aに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰)
