5月28日、埼玉県・太平洋クラブ江南コース(7224ヤード・パー72)で「太平洋クラブチャレンジ」の2日目が開催された。上位陣がスコアを伸ばし合う激しい展開の中、一人次元の違うゴルフを見せたのが木村太一だ。2日目に「63」という驚異的なスコアを叩き出し、トータル14アンダー(初日67、2日目63)で単独首位に立っている。2位の蛭川隆に3打差をつけて迎える最終日へ向けて、彼が口にしたのは「ハンデをもらった気分」という、独走状態だからこそ言える余裕の言葉だった。

隙のないゴルフで「63」のビッグスコアをマーク

初日の「67」に続き、2日目に「63」を叩き出した木村のゴルフには、付け入る隙が全く見当たらなかった。この日は9つのバーディを量産しながらも、ボギーはゼロ。2日間を通じたパーキープ率は97.222%(全体1位タイ)、平均パット数も1.5000(同1位)と、圧倒的な数字を残している。

ラウンド後の自己評価でも、「全体的に悪いことがなかったので」と語るほどの手応えを感じている。好スコアの要因として、ティーショットが好調であることを挙げ、さらに初日と比べてアイアンがピンに向かって飛ぶようになったと、ショットの精度が一段階上がったことを実感している。もちろんパッティングの冴えも健在で、「パターでもちゃんと取るところは取れたので」と、まさに心技体が噛み合った完璧なラウンドだった。

本人は初日の後半から緊張はしていたと明かすが、その緊張感を全く表に出さないメンタルコントロールも光る。周囲には落ち着いて見えていたという記者の声に対し、「そう見えたなら嬉しい」と微笑む姿には、充実したプレーができている確かな自信が漂っていた。

相性抜群のコースで「ハンデをもらった気分」

画像: 2位に3打差のリードをもって最終日に挑む木村太一

2位に3打差のリードをもって最終日に挑む木村太一

今大会の舞台である「太平洋クラブ 江南コース」と木村の相性は抜群のようだ。コースの印象について、「攻めどころと守りどころがはっきり分かれている」とマネジメントのしやすさを語り、はっきりと「好きなコース」だと公言している。さらに、「グリーンが真っすぐ転がる」ことや、「コースの美しさ」も高く評価しており、気持ち良くプレーできている環境面も好スコアを後押ししている。

そして最大の注目は、最終日に向けた木村の強気なマインドだ。2位と差がついている現在の状況において、多くの選手はプレッシャーから守りに入ってしまいがちだが、木村は違う。彼は「少し有利な状態からスタート出来るので、ちょっとハンデをもらっているみたいな気持ちでやろうかな」と語り、決して守りに入ることなく、自分のプレーを貫く姿勢を見せているのだ。

一方、3打差で追う2位の蛭川もこの日ノーボギーの「66」と好調を維持しており、「そろそろ勝ちたいので、全力で一打でも少なく上がれるように頑張りたいと思います」と逆転へ執念を燃やしている。しかし、ハンデをもらった余裕のメンタルで攻め続ける木村太一の牙城を崩すのは容易ではないだろう。風が吹く予報の最終日だが、「みんなに風が吹く同じような状態なので」と意に介さない。ハンデをもらった余裕のメンタルで攻め続ける木村太一の最終日のプレーから目が離せない。

太平洋クラブチャレンジ2日目終了時の上位陣

1位(14アンダー)/木村太一
2位(11アンダー)/蛭川隆
3位タイ(10アンダー)/加藤金次郎、安保卓哉、吉本翔雄

写真提供/JGTO


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