
練習グリーンは、ただパット練習をするだけのものでない(写真はイメージ)
フラットな気持ちでプレーに入りたい
今日は待ちわびたラウンドの日。何日も前から心待ちにし、プレーするコースや予約サイトでレイアウトや口コミを何度も確かめ、前夜は鏡の前でウェアをとっかえひっかえ。急にクラブやシューズのお手入れを始めたりと、ラウンドを前に、はやる気持ちを抑えられないゴルファーの姿は憎めないものがありますね。
当日もコースに到着するなり、練習場へ一目散。ウォーミングアップが目的だというのに、ショットの結果に一喜一憂。うーん、これではなかなか落ち着いたプレーは望めません。まずは心を落ち着けて! そのためにお勧めしたいのが「最初に練習グリーンに行くこと」です。
ドライバーも、アイアンショットも最終目的地であるグリーン上のホールにカップインするために打つもの。その日のグリーンコンディションを把握してから、ショット練習やアプローチ練習に向かう。そして、最後に仕上げのパット練習。多くのプロや競技アマが取り入れているルーティンです。
「こんなに速いグリーンだと下りのパットを残すのは極力避けたいな」などと、プレーの組立ての参考にすることも出来ます。こうしたプレー上のメリットもありますが、スタート前の心を落ち着かせるためにも、このルーティンが役立ちます。
ただし、はじめにやって頂きたいのは「練習グリーンで周りを見渡すこと」です。練習グリーンに到着してもすぐにパット練習は始めません。グリーンわきで軽くストレッチしながら、周囲を見渡します。練習グリーンというのはたいていのコースの場合、クラブハウスの近くにあって、スタートホールや練習場、キャディマスター室などが見渡せる視界が開けた場所にあります。
初めて訪れたコースなら、動線を確認することも出来ますし、何よりその日のゴルフ場の雰囲気を掴むことが出来ます。「ああ、乗用カートがビッシリ並んでいるな。今日は休憩長そうだな」「練習場、打席の後ろで待っている人がいる、時間かかりそうだな」「上手そうな人が多いな。倶楽部競技でもあるのかな?」「宅配便のバッグが多いな。コンペ組だろうな」。
などなど、こうしたことを観察することで、その日のゴルフ場の雰囲気を感じとることが出来ます。練習グリーンという場所で、その日のコースを俯瞰する視点を持つ。これが、スタート前の上ずったメンタルを落ち着けることに役立つのです。
逆に言えば、こうした気持ちを持てない、余裕が無いという時は要注意。平常心が失われた危うい状態にあるということになります。周囲を見回して、色々気付くことが見つかったなら、もう大丈夫。ボールを転がし始めても良いでしょう。
ただこの時点ではカップは狙いません。フラットなラインを探して「なんとなく」ボールを転がします。まずはその日のグリーンのスピード感に自分の感覚を馴れさせるのです。打ったボールがスピードを緩めて静止するまで見届けるようにします。
これを数分でもやれば、グリーンのスピードを身体が覚えてくれます。心を落ち着けて、その日のコースやグリーンの雰囲気に自分を馴れさせる。カップに入ったとか入らなかったといった結果にはとらわれない。
少しでもスタート前の心の負担を軽くして、フラットな気持ちでプレーに入れるように。練習グリーンでのこんなふうな過ごし方。試して頂けたら嬉しいです。
