テキサス州コロニアルCCを舞台に開催されたPGAツアーのチャールズ・シュワブチャレンジは、前日「63」をマークしトップに躍り出たエリック・コールが終始トーナメントを引っ張る展開だった。しかし上がり3ホール連続バーディを奪ったラッセル・ヘンリーが追いつきプレーオフにもつれ、1ホール目でバーディを決めたヘンリーが逆転で昨年のアーノルド・パーマー招待以来となるツアー通算6勝目を挙げた。
画像: ラッセル・ヘンリーが通算6勝目を挙げた

ラッセル・ヘンリーが通算6勝目を挙げた

3年前35歳にしてルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた遅咲きのコールは、最終ホールでバーディを決めプレーオフを回避し勝ち切りたいところだった。しかしバーディを逃し、プレーオフでもヘンリーに2メートル強のバーディパットを決められ今回もまたツアー初優勝はお預けに。

「結果は残念ですが自分のプレーには満足しています」と敗戦にも淡々とした態度を崩さなかったコール。

「(プレーオフの2打目の)ウェッジショットは良かったけれど少しスピンがかかり過ぎました。パットも狙ったところに打てましたが少し読みを間違えました。でもコロニアルで優勝を狙える位置で戦えたことに満足しています。今回の経験を活かし次に進みたい」

奇しくも最終日(5月31日)は70年代から80年代にかけ日本でもアイドル的人気を誇ったプロゴルファーである母ローラ・ボーの誕生日。ツアー初優勝という最高のバースデープレゼントを贈りたかったが実現ならず。

それでも「今夜コースを離れてゆっくり休めばきっと気分も晴れるでしょう。ママ、誕生日おめでとう!」というセリフでインタビューを締め括った。

勝ったヘンリーは最終日の前半3連続ボギーを叩いてV戦線から脱落したかに見えた。しかし上がり3連続バーディでコールに並び、プレーオフを含めると4連続バーディの快進撃でトロフィーを掲げた。

「とにかく勝ちたい、ここで生き残りたい、という一心でした。勝つために一生懸命練習してきたんです。プレーオフで最高のプレーができました。今でもまだ震えています。人生でこれほどパットに緊張したのははじめて」と興奮を隠せなかった。

連覇がかかったアーノルド・パーマー招待で6位タイ、マスターズで3位タイの好成績を収めているが「今年は精神的に少し調子が悪かった」そうで今大会では「最後まで本当に一生懸命戦い抜きました。素晴らしい結果で本当にうれしい」。

地味な男が珍しく感情をむき出しにして勝利を喜んだ。

ツアー通算300試合目に優勝を狙える5位タイからスタートした松山英樹は、スコアを1つ落とし13位タイで終戦。

「悪くはないんですがちょっとしたことで結果に繋がらなかった」

優勝経験のある次週のメモリアル・トーナメントに向けて「今週良かったものを出していければいい」と前を向いた。

松山以外の日本勢は中島啓太が28位タイ、金谷拓実が54位タイ、久常涼は66位に終わっている。

写真/Getty Images

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