少子化が進むなか、ゴルフ業界でも若年層の接点創出が課題となっている。それを解決するため、地域のなかであるゴルフ場が手を挙げた施策とは――。
画像: 1966年開場の天野山CC

1966年開場の天野山CC

少子化が進むなか、ゴルフ業界でも若年層の接点創出が課題となっている。それを解決するため、地域のなかであるゴルフ場が手を挙げた施策とは――。

(本文) 大阪府にある天野山CCは「中学生地域クラブ」に参画すると発表した。その中学生地域クラブとは何か? 学校現場では教員の負担軽減と部活動の持続可能性が同時に求められているが、どだい無理な話。そこで、中学校で実施していた部活動を地域全体で行うというのが中学生地域クラブだ。河内長野市もこの活動に積極的に取り組んでいる。

同CCでは、3年ほど前から水鉄砲やチャンバラで遊びながらゴルフを体験できるイベントを春休みや夏休みに合わせて開催してきた。そして昨年8月には「中学生地域クラブ“体験”」を実施し、14名の小中学生が参加。そして今年4月からは河内長野市の7中学校を対象に「天野山CC中学生ゴルフクラブ」の運営を開始したというわけだ。

「地元企業として何ができるかを考えるなかで少子化による部活動の難しさや、教員の長時間労働などの課題を知りました。そうした背景から当社としてもゴルフ場という環境を生かして協力したいと。地域クラブは当社にとっても河内長野市にとっても初の試み。西野修平市長とも話し、今年より本格的にスタートします」(同CC支配人・岡田純明氏)

月2回(土曜日)、半年で全12回。河内長野市在住・在学の中学1、2年生(3年生は受験を控えるため外した)、10名程度を予定。カリキュラムは「入門期(ゴルフ体験・基本ルール)」、「基礎技術習得期(ミート・アプローチなど)」、「技術強化期(ショット精度・飛距離向上)」、「実践期(コース想定・ラウンド体験)」の4フェーズで構成。

手袋は無料で配布。また、貸し出すクラブもジュニア用のものをシャフトの硬さ、長さを変えて買いそろえた。月会費は1000円(6月までは体験会として無料)。

同CCは1966年開場、36ホールの丘陵コース、ベントの2グリーン制。設計監修は日本ゴルフ界のドンと呼ばれた杉原輝雄。

「中学時代に体験したことは大人になっても記憶に残るはず。大人になってああここで、と思い出して戻ってきてくれればと。たとえそれが当クラブでなくても、ゴルフを始めるきっかけになってくれればうれしい」(前出・岡田氏)

地域貢献の地道な活動が大きな実を結ぶこともあるだろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月16日号「バック9」より


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