日本メジャー2戦目「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の第3ラウンド。香港出身の注目株、タイチ・コーが、前半の難所である3番ホール(パー3)で見事なホールインワンを達成した。

風とクリークが遮る212ヤード。2024年中山絹也以来となるエース

画像: 200ヤードを6番アイアンで見事ホールインワンを達成(撮影/岡沢裕行)

200ヤードを6番アイアンで見事ホールインワンを達成(撮影/岡沢裕行)

宍戸ヒルズの3番ホールは、グリーン手前から右側にかけてクリークが流れ、周囲を木々に囲まれていることから風の計算が極めて難しいとされる212ヤードのタフなパー3だ。

この日、実測200ヤードに設定されたピンポジションに対し、タイチ・コーは6番アイアンを選択。放たれた鋭い打球は、複雑な風を切り裂いて美しい放物線を描き、カップへと吸い込まれた。この3番ホールでのホールインワンは、同コースで本大会が開催されるようになった初期の2024年に中山絹也が達成して以来、2年ぶりのホールインワンだった。

アジアの新人王が証明した、驚異の中距離アイアン精度

画像: 6月6日時点では、ドライビングディスタンス291.27ヤードを記録(撮影/岡沢裕行)

6月6日時点では、ドライビングディスタンス291.27ヤードを記録(撮影/岡沢裕行)

2000年11月13日生まれの25歳で日本人の母を持ち、日本語、英語、北京語の3言語を操るトリリンガルのタイチ・コーは、2023年3月の「ワールドシティ選手権」で香港出身選手として初のアジアンツアー優勝を飾り、同年の新人王に輝いたアジアゴルフ界の至宝だ。

今シーズンの公式記録でも、ドライビングディスタンス291.27ヤードを誇る圧倒的な長打力に目を引くが、彼の真の持ち味は150〜200ヤードにおける中距離ショットの精度の高さと、状況に応じた戦略的な判断力にある。アグレッシブながらも冷静さを失わないアイアンのコントロールが、宍戸の罠を見事にねじ伏せてみせた。

この劇的な一撃により、タイチ・コーは現在通算3アンダーまでスコアを伸ばし、一気に5位タイの上位前線へと急浮上。初の日本タイトル奪取へ向けて最大の起爆剤を手にした若き実力者が、週末のリーダーボードをさらに賑わせてくれそうだ。

※2026年6月6日13:00 一部内容を修正致しました。


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