全米女子オープン出場組の佐久間朱莉や菅楓華らが不在のなか開幕した国内女子ツアー「ヨネックスレディス」。初日は首位から2打差までに32人がひしめく大混戦となった。迎えた2日目。天候は曇り、気温22.7度、西の風1.5m/sと比較的穏やかなコンディション。しかし、スティンプメーター「11」、ファームネス「260」に仕上げられたグリーンが、今季初優勝を狙う選手たちの前に立ちはだかった。
画像: 優勝争いへ急浮上したルーキー・中澤瑠来(中央)と、若手を阻むベテラン勢(右:福山恵梨、左:木戸愛)

優勝争いへ急浮上したルーキー・中澤瑠来(中央)と、若手を阻むベテラン勢(右:福山恵梨、左:木戸愛)

苦悩を乗り越えプロ初の予選通過へ! 中澤瑠来が2位タイに急浮上

画像: 普段多いミスを克服して2位タイに浮上した中澤。彼女を支えるキャディは田子元治氏

普段多いミスを克服して2位タイに浮上した中澤。彼女を支えるキャディは田子元治氏

優勝経験のある川岸史果や三ヶ島かな、初優勝を狙い続ける吉田鈴など、実力者たちが首位に並び注目が集まるなか、初日を首位と2打差の17位タイにつけていたのがルーキーの中澤瑠来(なかざわ・るな)だ。彼女は2日目にスコアを4つ伸ばす「68」をマークし、通算4アンダーの2位タイへと急浮上を果たした。

中澤は6番、7番で連続バーディを奪うなど序盤からアグレッシブに攻めて前半を折り返すと、後半も11番、12番での連続バーディで一気にスコアを伸ばし、大混戦のなかリーダーボードを駆け上がった。 快進撃の裏には、ショットとパットの見事な噛み合いがあった。「セカンドがチャンスにつくことが多く、かなり近くに寄せられた」と振り返るように精度の高いショットを披露。「普段多いショートパットのミスが、パーパットも含めてなかった」とグリーン上での集中力も光った。

今季はレギュラーツアーに4試合出場したものの、不調によりすべて予選落ち。昨年の日本女子アマを制している実力者は「なんでだろうっていう日を過ごしてた」と人知れず苦悩してきた。それでも5戦目にしてプロ初の予選通過を確実なものとし、優勝争いに躍り出て「少し成長できたのかな」と控えめに安堵を口にした中澤。最終日に向け、「自分のやるべきことに集中して、自分に勝てるように」と力強く前を見据えた。

若手の勢いを阻む! 木戸愛と福山恵梨、ベテランの意地で上位をキープ

画像: 強い思いを胸に初優勝を狙う福山

強い思いを胸に初優勝を狙う福山

悲願の初優勝を目指す若手が勢いづく中、初日の混戦から上位に立ったベテラン2名がその意地を見せつけている。

プロ15年目で初優勝を目指し、初日を首位タイで終えていた福山恵梨は、2日目も6番、7番の連続バーディを含む4バーディ・2ボギーとスコアを伸ばし、通算4アンダーの2位タイに踏みとどまった。今季のメジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」では、初日と3日目に単独トップに立ち6位タイに入るなど、好調を維持している。同大会の初日には「『昨年よりいい』という感覚が毎年続いていて、今年は仕上がってきている。今年頑張らなかったら(優勝は)もうないのかな」と語ったほど、キャリアの中で初優勝への思いは人一倍強い。その強い気持ちを胸に、経験値を生かした我慢のゴルフで最終日も上位を狙う。

画像: ツアー2勝目を目指す木戸

ツアー2勝目を目指す木戸

そして、初日を5バーディ・3ボギーの首位タイで発進したプロ18年目の木戸愛も、2日目に4番、5番での連続バーディを含む3バーディ・1ボギーと安定したプレーを見せ、福山らと並ぶ通算4アンダーの2位タイでフィニッシュした。単独首位に抜け出した若手・吉田鈴と同組で回りながらも決してペースを乱さず、2012年「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース」以来となる待望のツアー2勝目へ向かって好位置につけている。

ラウンド後、14年ぶりの優勝に向けた思いを問われると「達成してから味わいたいですね」と静かに闘志を燃やした木戸。「最後の最後まで諦めずに、目の前の1打に集中して頑張りたい」と、ベテランならではの落ち着きで最終日の逆転を誓った。

撮影/有原裕晶


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