2025年シーズン、開幕戦Vからポイントランキング1位に輝き、男子ツアーの主役となった生源寺龍憲。しかし、その視線は国内の賞金王争いではなく、常に「PGAツアー」の頂へと向いていた。激しいレースの裏で抱えていた海外への執念、日本ツアーの現状に対する冷徹な危機感、そして進化した姿を目指す今季の取り組みまで、本物のプロとしての覚悟を浮き彫りにする。週刊ゴルフダイジェスト6月23日号に掲載されている生源寺龍憲の独占インタビューから、その一部をみんゴルで紹介する。

賞金王への意識はゼロ。PGAファイナルQT進出に照準を合わせた2025年

画像: PGAツアーに照準を向ける生源寺

PGAツアーに照準を向ける生源寺

2025年の開幕戦『東建ホームメイトカップ』でツアー初優勝を飾り、その後も5戦連続で6位以内に入るなどの活躍で賞金ランキングトップを走り続けた生源寺龍憲は、間違いなく2025年シーズンの主役だった。

最終的に、賞金ランキングでは金子駆大に首位を譲る結果となったが、ポイントランキングでは金子を上回る1位を獲得。いかに年間を通して安定した数値を残していたかがわかる。

「昨年はツアー初優勝もありましたし、自分的には良いシーズンだったとは思っています。ただ、とにかくPGAツアーに行くことを目標にしていたので、そこを達成できなかった悔しさはあります」

シーズン終盤、賞金レースが佳境に入るなか、生源寺が一つのポイントと捉えていたのが『ダンロップフェニックストーナメント』だ。2025年シーズンは『ダンロップフェニックストーナメント』終了時点での賞金ランキング1位の選手が、PGAツアーへの出場資格を懸けたQTにおいて、2次予選を免除されてファイナルQTから挑むことができるルールとなっていた。

生源寺の2025年はまさにこれに照準が合わされていた。

画像: フィジカル面の疲労よりも頭の疲労が大きかったと昨シーズンを振り返る

フィジカル面の疲労よりも頭の疲労が大きかったと昨シーズンを振り返る

『三井住友VISA太平洋マスターズ』で金子が優勝した際に「余計なことをしてくれたなぁ……」と少しがっかりした表情で言葉を漏らしていたが、その言葉は賞金レースに関することではなくPGAツアーのQTに関するものだった。

「去年は本当にPGAツアーに行くことしか考えていなかったですね。自分の人生の中でアメリカでプレーしたことはありますが、まだ試合をしたことがなかったので、自分が知らない世界に飛び込んでみたかったという思いが強くありました。だから、賞金レースでトップを走っていましたが、実は賞金王への意識は全くなくてPGAツアーのことだけを考えていました。振り返ると違うメンタリティだったと思います。
 
去年のように連戦したのは初めてでしたし、24年も連戦はしましたが日本とアジアンツアーでどっちもシードを獲りたいと思っていたので、とにかくがむしゃらにやっていただけで、自分の中ではゴルフのレベルは低かったように思います。僕は毎回優勝してやろうと思って試合に出ていましたし、PGAのQTのファイナルに行くために、試合を休むに休めなかったというのも事実ですね。ただ、今年ももちろんPGAツアーへ行くことを目標にしていますが、アジアンツアーも含めて欧州を転戦するDPワールドツアーなど視野というか選択肢は広がりました」

フィジカル面の疲労よりも頭の疲労が大きかったと昨シーズンを振り返る生源寺。一昨年とはメンタリティが違ったと表現する理由はそこにあるが、恩師である水巻善典(同志社大ゴルフ部コーチで師弟関係)からは「続けていけば慣れる」とアドバイスされたそうで、これを繰り返せることが一流なのだろうと捉えている。

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生源寺にとっての理想のショットとは、単に真っすぐ飛ばすことではなく、球の曲がり幅や高さ、止まり方までを完璧に操ることだ。今季は右手や腰の負傷に苦しみながらも、アイアンシャフトの変更や、ゴルフ人生初となるオーバーラッピングへのグリップ改造など、貪欲に新境地を拓き続けている。結果が出ない時期でも冷静さを保てるのは、球を自在にコントロールして世界の難コースをねじ伏せるという、明確な狙いがあるからだ。「自分が勝つのは当たり前」と言い切る圧倒的な自信を支える、緻密な調整と圧倒的な練習量。形にとらわれず、感性を研ぎ澄ます生源寺流のボールコントロール術、その神髄に迫っている。続きは週刊ゴルフダイジェスト6月23日号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!

PHOTO/ARAKISHIN 
TEXT/Masato Ideshima

※週刊ゴルフダイジェスト6月23日号「生源寺龍憲 僕がどうして海外ツアーへ行くのか」より

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