今回ピックアップするのは北海道出身の和田七星選手です。空手黒帯の強靭な体幹を生かした美スウィングを武器に、かつて片岡尚之を破り高校王者に輝いた実績を持ちます。「気づけば就活が終わっていた」というお茶目なプロ転向の裏話や鬼門QTへの葛藤に迫りつつ、恩師の教えである「シンプルなゴルフ」を愚直に貫く大器の本音を掘り下げます。
画像: Nanase-Wada 1997年生まれで北海道出身。大阪学院を経てプロ転向を果たす。優勝経験もあり、今年は2位だった北海道プロゴルフ選手権の看板の前で

Nanase-Wada 1997年生まれで北海道出身。大阪学院を経てプロ転向を果たす。優勝経験もあり、今年は2位だった北海道プロゴルフ選手権の看板の前で

GD 北海道出身で現在も北海道在住と聞きましたが。

和田 はい。今も札幌です。

GD ゴルフを始めたのは何歳のころですか?

和田 ゴルフを習い始めたのは9歳の頃です。祖父と父親から勧められて。家族でできたらという感じだったと思います。祖父と父親もいわゆるエンジョイゴルファーだったので。

GD 小学生の頃は他に何かスポーツをやっていたら教えてください。

和田 空手をやっていました。ゴルフは本当に普通の練習場のよくあるスクールに入って教えてもらいました。

GD 中学、高校も地元の学校ですか?

和田 中学は地元の米里中学校で、高校は札幌光星高校。そこにゴルフ部がありました。成績は中学の頃は全然ダメでしたが、高校では3年生のときに北海道大会で優勝し、その時のプレーオフの相手が片岡尚之で1つ下の後輩になります。

GD ゴルフのレベルが伸びた感じがしたのは高校ですか?

和田 いえ、安定してアンダーが出るようになったのは大学に入ってからですね。大学は北海道大会優勝の成績もあって、当時の監督に引っ張ってもらって大阪学院に行きました。同期は玉城海伍らで、すでに部としては強かったので、そのレベルに引っ張られた感じはあったと思います。

GD では大学に入ったタイミングで初めて単身大阪に移ったわけですね。環境の違いはかなりあったのでは?

和田 そうですね。かなり戸惑いました。北海道は練習環境が時期的にもかなり限られているので、そういう面でも変わりましたね。北海道の冬は当たり前ですが全くゴルフができないので。その反面、体力強化なんかはかなりできるんですが、ただ春の全国大会なんかは北海道勢は弱くて、自分なんかも高校生の頃はその年の初めてのラウンドが全国大会だったりして(笑)。仕上がっているとかそういう問題じゃないですよね。

GD プロとしてやっていく決断のタイミングは、4年生の時にQTですか?

和田 そうですね。周りがプロを目指す人ばっかりだったので、自然とそう思っていたというか。でも、一応就職活動も視野には入れていたんです。ただ、気づいたら就活が終わっていて(笑)。もうプロゴルファーしかないなと。その時はサード落ちでしたが、その翌年はプロテストを受けて合格しました。

GD これまでコーチをつけたことは?

和田 最近、大学の先輩でもある細田尚希さんにスウィングを見てもらっています。ただ、ずっと自分だけでやってきました。

GD それは何か自分なりのこだわり?

和田 ずっと小学校の時に習った方の教えというか、それを意識してやってきました。とにかく難しいことをやらずにというスタンスだったので、その考えは自分に合っているかなと思っていたので。

GD 今年はなんとか鬼門のQTをクリアしたいですね。

和田 はい。頑張ります!

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今年の日本プロゴルフ選手権に予選会を突破して出場。残念ながら予選落ちに終わったが、練習場でのスウィングはシード選手に引けを取らないほど洗練されていた。空手はゴルフと並行してやり続け黒帯を取得したとのことで、体幹の強さを感じるそのスウィングの土台となっているのは間違いなく空手だ。無駄のないスウィングと飛距離は必ずツアーでも通用するはず。今後の和田選手の活躍にご注目ください!

文/出島正登

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