今日から6月14日(日)まで兵庫県「六甲国際ゴルフ倶楽部」で開催されている「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2026」。初日から伸ばし合いの展開になる中、世界を経験し充実している若手と悲願の2勝目を狙うベテラン選手が好スコアを記録した。さらに、14歳の韓国人アマチュアが大爆発し、単独首位に立っている。

3年ぶりの自己最小タイの「64」

「全米女子オープン」にスポット参戦していた桑木志帆にとって国内ツアー復帰戦。長い移動で「全然調整ができていない」と昨日は話していたものの、初日から疲れを感じさせないビッグスコアを弾き出した。

INコースからスタートを切った桑木は、今大会で距離延長された11番(159Y→182Y/パー3)と12番(490Y→509Y/パー5)。そして13番(393Y/パー4)で3連続バーディを奪い、完璧な立ち上がりを披露。さらに16、17、18番でもこの日2回目となる3連続バーディを記録。前半をボギーフリーの「30」で後半へ折り返した。

この流れを崩すことなく、後半でもボギーを叩くことなく2つ伸ばした。2023年の「楽天スーパーレディース」以来の「64」でフィニッシュ。

画像: 桑木志帆(写真は26年ブリヂストンレディスオープン、撮影/大澤進二)

桑木志帆(写真は26年ブリヂストンレディスオープン、撮影/大澤進二)

ホールアウト後は「すごい久々にこのスコアが出たのでうれしいです。本当にノーボギーで回れて良かったと思います」と一安心。昨日のプロアマ戦ではアイアンショットの調子が上がっていなかったが、「距離の感覚が完全にずれていたかもしれないです。そういったちょっとしたところを直して、今日のプレーに生きたかな」と要因を分析した。

明日に向けては「今はまだアドレナリンで大丈夫なんですけど、これからちょっと疲れを取るためにしっかり休みたいです」と、リカバリーに専念することを明かした。

疲労が残る中でも圧巻のパフォーマンスを見せた桑木の行方に注目だ。

着実に1つずつ上を目指す

今年でプロ11年目、ベテランの域に入った永井花奈は、悲願の2勝目へ向けて好スタートを切った。今シーズンは開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で2位に入ると、「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2026」では4位タイ、「NTTドコモビジネスレディス」は5位タイ。そしてメルセデスランキングが10位と好位置をキープしている。

ここまでの戦いぶりを、「(シーズンの)最初のほうがあまり得意なほうではないので、いいスタートダッシュを決められたことはすごい自分を褒めてあげたいです。そこからちょっと今は不安定な調子なのかなって感じはしていますが、今週、芝の感じとかすごいフィーリングが合う気がするので、上位にいけたらいいなと思っています」と自己評価した。

直近3戦は「ブリヂストンレディス」で10位タイ、「リゾートトラストレディス」で棄権、「ヨネックスレディス」で33位タイと少しリズムが狂いかけていたが、今日のパフォーマンスは復調への足掛かりとなる1日になった。ボギーフリーの「66」で終え、昨年の「ニトリレディスゴルフトーナメント」の初日以来となる好スコアをマークした。

画像: 永井花奈(写真は26年ヨネックスレディスゴルフトーナメント、撮影/有原裕晶)

永井花奈(写真は26年ヨネックスレディスゴルフトーナメント、撮影/有原裕晶)

今日の要因は「ティーショットとか、ショットが全般的に安定していたので、危なげないゴルフでバーディパットが思ったより入ってくれたかなって感じです」と分析。

そして「スタートがすごいピンチ。もったいないことをやって、よくパーを取れたなって。でもそこでパーを取れたことによって、いい方に向いたかなって感じはします」と振り返るように、前半の要所を締めながら2つのバーディを拾い、後半は4アンダーと見事にまとめ上げた。

幸先のいい結果だが、「優勝は常に目指してはいるんですけど、目標は予選を通過して、トップ20に入り続けることなので、そこはしっかり頑張っていきたいです」と淡々と明日に向けた展望を口にした。

明日以降の54ホールをどのように攻略するのか目が離せない。

14歳の韓国アマチュアが大爆発の「63」で単独首位発進

今大会に主催者推薦で出場している14歳の韓国人アマチュア、ソア・キムが9バーディ、ノーボギーの「63」を叩き出し、9アンダーで単独首位に立った。

画像: 171センチの長身から繰り出される1Wの飛距離は自己申告で「キャリー250メートル(約270ヤード)」と話すソア・キム。目標は世界ランクNo.1で、目標とするプロはネリー・コルダ(写真/Getty Images)

171センチの長身から繰り出される1Wの飛距離は自己申告で「キャリー250メートル(約270ヤード)」と話すソア・キム。目標は世界ランクNo.1で、目標とするプロはネリー・コルダ(写真/Getty Images)

11歳のときに祖母の勧めでゴルフを始め、ドライバーの平均飛距離はキャリーで250メートルという驚異的なポテンシャルを秘める。今年のプロ大会「Nau Alamos Open」で優勝も経験している逸材だ。

初日は2番、3番で連続バーディを奪うと、5番、8番でもスコアを伸ばす。後半も10番、11番と連続バーディ。さらに14番でもバーディを奪い、上がり2ホールとなる17番(パー5)、18番(パー4)でも連続バーディを決めた。18番では93メートルから50度のウェッジでアプローチのあと、22メートルのロングパットをねじ込んだ。

ホールアウト後、ソア・キムは「パットがすごくよかったです。フェアウェイがすごく狭いので、ティーショットを主に集中して、フェアウェイキープできるように打ちました」と自身のプレーを冷静に振り返った。

自身の自己ベストはジュニアトーナメントで記録した「11アンダー」だと言うが、「今日の目標は4アンダーでプレーすることだったので、何アンダーっていうのは自分でも予想していないスコアだったので、すごくよくできたと思います」と笑顔を見せた。

ツアー最年少優勝の記録更新も懸かるが、「とにかく自分のベストを尽くすことだけを考えます」と謙虚に語った。

将来の目標に「世界ランクナンバーワン」と「オリンピックに出場してグランドスラムを達成したい」と掲げる14歳のスーパーアマチュアが、残り3日間でどのようなプレーを見せるのか、大きな注目が集まる。


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