USGA(全米ゴルフ協会)は、ゴルフ規則を世界中のゴルファーにとって分かりやすく、理解しやすいものにするために設計された「ルールAI」の試験運用段階の開始を発表した。
画像: 全米女子オープンなどを主催するUSGAが「ルールAI」を開発。試験運用段階の開始を発表(写真/大会提供)

全米女子オープンなどを主催するUSGAが「ルールAI」を開発。試験運用段階の開始を発表(写真/大会提供)

USGAのホームページによると、同協会が開発している「ルールAI」はほぼ完璧だと強い自信を持っている。「私たちの目標はルールが利用しやすく、ゴルファーが公平に楽しく、そして自信を持ってプレーするために必要な情報を見つけられるようにすることだ」と語るのはUSGAのマイク・ワンCEO。

「USGAの積み重ねられたデータと最新のAI技術を組み合わせている」らしく、いわゆる汎用型のAIとは異なり「このツールは最新かつ検証済みのUSGAのコンテンツのみで動作」するという。

開発の背景には、ゴルファーがコース上でChatGPTにルールを質問するケースが増えたことがあったからだとゴルフマガジン誌は伝えている。そこで、USGAが試すと正確な答えが出てきたことで本格的に開発をスタート。それからゴルフルールに特化したAIを作ることのできる会社を選び始め、2023年から教え込みが始まった。インターネット上の誤った情報を排除し、ゴルフルールはもちろん、分厚い過去の判例集などを学習させたうえで、2万5000件を超える質問を繰り返し、より正確な回答が得られるように改良していった。

USGAでは、すでにアメリカの一部のゴルフコースで実験的に運用されているとしている。USGAが提供する公式ハンディキャップ管理システムのアプリ(GHIN)のユーザーに対して、27年の春には誰もが利用できるようになるという。

とはいえ、プレー中に何度もルールAIに問い合わせていたらどれだけ時間がかかるかわからないため、基本的なルールやマナーはコースに出る前に知っておく必要があるだろう。ただ、ルールブックを開いて調べるより、早く的確にルールAIは答えを出してくれるはず。日本語版のルールAIができるのを期待したいところだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月23日号「バック9」より


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