
荒木優奈(左)木戸愛(中)伊藤愛華(右)
有言実行のイーグル締め。単独首位発進・荒木優奈のしたたかさ
ボギーなしの「64」で回り、8アンダーで堂々の単独首位発進を決めたプロ2年目の荒木優奈。堅実なプレーのなかにも、運を味方につける勝負強さが光った。

荒木優奈(写真は26年サントリーレディスオープン、撮影/有原裕晶)
【16番ホール:ピンチから一転してのバーディ】
荒木がポイントに挙げたのが16番ホールだ。ティーショットが狭く、本来は「パーで行きたい」と警戒していたという。ラフに突き抜けるのを避けるためにフェードをかけて打った1打目が少し曲がりすぎたものの、そこから見事なリカバリーを見せた。「近くまで寄ってくれてバーディが獲れました」と、狙っていたわけではないと笑いながらも、ちゃっかりスコアを伸ばすしたたかさを見せている。
【18番ホール:劇的なチップインイーグル】
「最後は絶対にバーディを獲って終わりたいと思っていました」という強い決意の通り、見事に結果を出した。本人は「寄せて絶対に7アンダーにしようと思っていたらいい感じで打てて、『入れ!』と思ったら最後“コロン”と」と語り、バーディを上回る劇的なチップインイーグルで締めくくった。上がり3ホールで4つスコアを伸ばす圧巻のフィニッシュだった。
ベテランが警戒を強める罠「毎ホールが集中でした」2位発進・木戸愛
約14年ぶりのツアー史上最長ブランクVを狙い、6アンダーの2位と絶好のスタートを切ったベテラン・木戸愛。特定のホールを「狙い目」と定めるのではなく、コース全体の難易度の高さを冷静に見極め、気を引き締めていた。

木戸愛(写真は26年サントリーレディスオープン、撮影/有原裕晶)
【コース全体の印象:一瞬の隙も許されない】
「全ホール、グリーンが本当に小さくて難しいので、毎ホール集中していました」と語気を強めた。「狙い目なホールはあんまりなかったです」と、一瞬の気の緩みが命取りになるタフなセッティングであることを強調している。
【12番ホール:ナイスショットでも油断禁物】
初日に唯一ボギーを叩いてしまった苦い経験を踏まえ、特に難易度が高いホールとして挙げたのが12番ホールだ。「ドライバーでいいショットをしても距離が残るし、グリーンも小さくて傾斜が強い」と警戒を強めている。フェアウェイ左サイドを狙った1打目が完璧でも、セカンドショット以降のプレッシャーが非常に大きいと語った。
ミスを引きずらないルーキー! 伊藤愛華が見せた見事な“修正力”
注目のルーキーとして今大会に挑んでいる伊藤愛華。パーオンはするもののパットがなかなか決まらず、「ずっとダラダラパーばっかでやってきていた」と我慢のゴルフが続いた1日を振り返った。それでも「71」にまとめながら1アンダーの41位タイで初日を終えた。なかでも光ったのは、ルーキーらしからぬ切り替えの早さと修正力だ。

伊藤愛華
【9番ホール:ピンチからのナイスリカバリー】
1打目が左ドッグレッグのバンカーに捕まるピンチにも、「しっかりドライバーを振り切れていたので、自分を責める感じはなかった」と前を向く。アゴが高く番手選びに迷う状況から、9番アイアンを開いて打ち、見事にピンそばへ。「パーでもいいから」と半ば諦めかけていたというが、嬉しいバーディを奪取した。
【2番ホール:直前のミスを力に変えたバーディ】
圧巻だったのは2番ホールだ。直前の1番ホールでグリーン手前のニアサイドという難しいライに外し、ボギーを叩いてしまった伊藤。しかし、ここで下を向くことなく「次はこう打ってみよう」と頭のなかでシミュレーションした。すると、直後の2番ホールでまったく同じシチュエーションに直面。先ほどのイメージ通りに打つと、なんとこれがチップインバーディ! ミスを即座に力に変えるポテンシャルの高さを見せつけた。
スモールグリーンに悩まされながらも、確実にチャンスをモノにした荒木が首位を走る展開。明日以降の第2ラウンドでも、選手たちのプレーと熱きサバイバルに注目だ。

ニチレイレディスコースレイアウト(写真/大会提供)

