
ブライアン・ロラップSEOが2シリーズ制の導入を発表した(Photo by Tracy Wilcox/PGA TOUR via Getty Images)
1年半後ツアーは大きく変わる。実力主義を基本とする新モデルは「PGAツアー・チャンピオンシップ・シリーズ」と「PGAツアー・チャレンジャー・シリーズ」(以下PGAツアーを省略)の2シリーズ構成。
「チャンピオンシップ・シリーズ」は全23〜24試合おこなわれ、開催時期は2月から8月。レギュラーシーズン15試合に加えザ・プレーヤーズ選手権、4大メジャー、刷新されたポストシーズンの一部となるツアー選手権及びライダーカップ&プレジデンツカップのチーム戦。28年にはオリンピックも組み込まれる。
同シリーズの有資格者は年間約130名で、彼らはチャレンジャー・シリーズに出場することはできない。またスポンサー推薦枠やオルタネート(補欠)枠は設けられない。
各トーナメントの出場人数は120名前後で予選カットあり。65位タイ(プロアマ戦などは例外)までが決勝ラウンドに進出。賞金総額は最低2000万ドル(約32億円)になる。
チャレンジャー・シリーズは現在PGAツアーが開催されている馴染みのあるコースが舞台で賞金総額は最低400万ドル(約6億4千万円)。2月から8月にかけチャンピオンシップ・シリーズと並行して実施される。
2つのシリーズは別々のポイントシステムが採用されチャレンジャー・ツアーから上位20名が翌年チャンピオンシップ・シリーズに昇格。チャンピオンシップ・シリーズのポイントランク上位90位以内がシード扱いとなり、それ以下の選手はチャレンジャー・ツアーへの降格の可能性がある。
メジャー大会は現行通り各主催団体が設定した出場資格に則るため、チャレンジャー・シリーズの選手も出場可能。そこで優勝すれば即チャンピオンシップ・シリーズ昇格となる。
全米オープンの大会前会見でローリー・マキロイが2シリーズ制について率直な意見を述べている。

全米オープンの大会前会見で2シリーズ制に対して言及したローリー・マキロイ(写真/USGA)
「トラック2(チャレンジャー・シリーズ)は実質的にはコーンフェリー・ツアー(下部ツアー)を少し格上げしたようなもの。それがトラック2の正体」
「(チャンピオンシップ・シリーズに必要とされる)3000万ドル(約48億円)の資金を捻出できなければスタータスを失う大会が出てくるのだと思います。例えばRBCカナディアンオープンはトラック2の可能性も。僕はそうならないで欲しいけれどその辺は難しいところですね」
本人は運営サイドの会議に出ていないので「詳しいことはわからない」と前置きした上で、彼はこんな持論を展開した。
「こうした改革が進められるなかでLIVが登場する前のPGAツアーのあり方はかなり素晴らしかったのだと気付かされます。あの構造は実によくできていて、すべてが上手く機能していました」
「LIVの出現で賞金を引き上げたり出場選手を絞ったり、トップ選手を優遇したり、ある種の歪んだ経済状況が生まれました。優秀な選手の流失を食い止めるためにそれが必要だったのだと思いますが、いまやLIVの脅威は薄らいでいる。そう考えるとやはりLIV出現前のPGAツアーは悪くなかった、いやかなり良かった気がします」
優勝賞金7億円超えと天井知らずの男子ゴルフ界。この状況はいつまで続くのか? いつかバブルは弾けるのだろうか? 兎にも角にもPGAツアーは新たなステージに舵を切った。
【動画・英語】ロラップCEOによる2シリーズ制発表会見の模様【PGAツアー公式X】
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