
「振れる範囲で重たいクラブが大切」。小倉氏はこう語る
適正重量、適正ロフトを考えよう
クラブフィッター小倉です。今回はクラブの重さについてです。私は普段行っているクラブフィッティングでは、それぞれのゴルファーに合った適正なクラブをご提案することが主目的です。この適正なクラブとは、ゴルファーの体つきやスウィングスキルなどで変わってくるのですが、一般的にひとつの基準とされているのがヘッドスピードです。
誰もが気軽に計測出来るため、ヘッドスピードが最もわかりやすい基準になるのは必然なのですが、適正なクラブを探し出すのにヘッドスピードだけで判断するのは無理があります。特にパワーに自信がないと自身で感じているゴルファーは、ヘッドスピードで判断しやすく、スピードが出ないからと言って、軽い重量のクラブを選びがちです。
確かに軽いクラブは、ヘッドスピードを高めやすいため、しっかりミートできれば最大飛距離は稼ぐことができます。しかし軽すぎるクラブは、テンポやスウィング軌道のばらつきを生み、ミスショットの原因になります。安定したショットを望むのであれば、やはり適正な重量が重要になってきます。
クラブの適正重量は、ヘッドスピードとリンクしません。体格の良いゴルファーでもヘッドスピードが速くない方はいらっしゃいますし、その反対のケースもあります。ヘッドスピードが出せないから、自分は軽いクラブが合っている、楽にプレーしたいから軽いクラブと言った考え方は、決して良い結果にはつながらないので注意してください。
自身の適正重量を知るには、まず自身が考えているよりも1ランク重めのクラブを振ってみてください。5~6回フルスウィングしてふらつかなかったり、ヘッドスピードが落ちたりしなければそれは十分使いこなせるはずです。余力があるようでしたらさらに1ランク重いクラブにもチャレンジしてみてください。
昔から言われている「振れる範囲の重たい重量のクラブが良い」という考え方がありますが、これに私も賛成です。誤解しないでいただきたいのは、あくまで適正重量のクラブが望ましいと言っているのであって、重いクラブが良いということではないこと。現在のクラブは、全体的に軽量に作れるようになったため、適正重量よりも軽いクラブを購入しやすい状況にあります。軽い=楽=スコアになる、とはなりません。
もうひとつクラブ選びで気を付けたい部分があります。ドライバーのロフト角です。これはパワーに自信のないゴルファーに限らない話なのですが、近年のドライバーやボールは、余計なスピンが入りづらくなっているため、高く打ち出した方がより飛距離につながりやすくなっています。
最近は弾道調整機能がついているモデルが多いので後から調整することができますが、一般的なゴルファーであれば、最低でも10.5°以上あったほうが安定した飛距離を得やすくなるはずです。私は普段からドライバーのロフト角設定は11.5°ですし、モデルによっては12度以上にして使用しています。そのほうが飛ばしやすいからです。安定したプレーをお望みならクラブを疑ってみてください。ヘッドスピードだけでクラブのスペックは決まりませんよ。
