全米オープンでローアマに輝いた世界アマチュアランキング1位のジャクソン・コイブンが、満を持して今週プロデビューする。ジョーダン・スピースが10代で優勝した「ジョンディアクラシック」がその舞台。ビッグイベントの狭間でトッププレーヤーの多くがスキップする大会で(世界ランク14位のクリス・ゴッタラップが最上位)話題の新星がどんな戦いを見せるのか? 注目が集まっている。
画像: ジャクソン・コイブン。ジョンディアクラシックがプロデビュー戦となる

ジャクソン・コイブン。ジョンディアクラシックがプロデビュー戦となる

母校オーバーン大学を全米大学ゴルフ選手権優勝に導いてから1カ月。コイブンは最高学年に進まずプロの道を選んだ。

ゴルフを始めた頃から卓越した才能を発揮しジュニアの大会で4打差の勝利を挙げれば「なぜ5打差つけられなかったのだろう? チャンスはあったのに」と考えるタイプの子供だった。

母・メイガンさんによれば「不完全なゴルフというスポーツに挑む完璧主義者」だという。

大学ゴルフ部のヘッドコーチもこう語る。

「彼は常にトロフィーを勝ち取るためにプレーしています。プロに転向しても単にPGAツアーに出場するだけでは満足しないはず。ライダーカップに出場しメジャー大会で優勝争いがしたいと思っているのです。それこそが自分がこの世に生を受けた使命だと感じている」

本人もESPNのインタビューでこんなことを口にしている。

「少し生意気かもしれませんが、プロでも自分のプレーは十分通用すると信じています。世界のトップクラスの選手が心の奥底で『誰にでも勝てる』と思っているように僕もそうした自信を持っています」

しかしこれまで我々は有望といわれる選手が志半ばで挫折し表舞台から去る姿を何度も目撃してきた。果たしてコイブンは大丈夫なのか?

実は彼にとっての強みは身近に反面教師がいること。母校のアシスタント・ヘッドコーチ、クリス・ウィリアムス氏がその人だ。

14年前ウィリアムス氏も世界アマチュアランキング1位でまさに現在のコイブンと同じ立場だった。アマ最高の栄誉ベン・ホーガン賞を受賞し鳴物入りで2013年にプロデビュー。ところが2年間でわずか10試合しか出場できず最高成績は30位タイだった。

「プロになってからの僕は賞金だけを追い求め、自分にとって最善の環境を作ることより大手メーカーとの高額契約を結ぶことを優先させていたのです」とウィリアムス氏。プロに転向した瞬間がピークでそこから坂を転がり落ちるように転落して行った。

だから彼はコイブンに「君なら大丈夫だと分かっているけれど、僕が経験したような間違いを犯させるわけにはいかない」とことあるごとに念を押している。

全米オープンではコイブンのキャディを務めるなど、いまでは頼れる相談相手として新星を支えている。

大会初日コイブンはスピース、ベン・グリフィンと同じ注目組でプロとして初打席に立つ。

写真/Getty Images

【動画】ジャクソン・コイブンの躍進を振り返り!【PGAツアー公式YouTube】

画像: The Best College Golfer in the World is going Pro | Jackson Koivun www.youtube.com

The Best College Golfer in the World is going Pro | Jackson Koivun

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