悪天候のため3日間54ホールの短縮競技となった「資生堂・JALレディスオープン」。戸塚CC東コース(6487ヤード・パー72)を舞台に第1ラウンドが行われ、21年大会覇者の鈴木愛が首位スタートを切った。

プレーしながらコースを分析している

2021年に本大会を勝っている鈴木だが、今回は状況が違っていた。先週、天候不良により5日間行われた「EARTH MONDAMIN CUP」の影響により、コース分析が終わっていない状態で初日を迎えていた。

「先週の月曜日までやっていて、めちゃくちゃ体がしんどかったので、火曜日は休養日にして、プロアマと今日の2回しか回ってなくて。 プロアマはテンポよく回らなきゃいけないので、なかなかしっかりコースを見ながらっていう感じでできてなかったんです」

さらに優勝時とは異なる東コースでの開催。「西コースはフェアウェイが広くてそんなにティーショットの打ちづらさはなくて。でも東コースは全体の距離は短いんですけど、フェアウェイが狭くて、左右のどこに打っていい悪いというのは、コースを知らないと難しいなと思いました」という。

そんなイレギュラーな中でも7バーディ、ノーボギーの「65」と圧巻なプレーをみせた。好スコアの要因について「ショットが全体的に安定してました。前半はほとんどフェアウェイに行ってなかったんですけど、ラフも長く感じなかったので、マネジメントも良かったのかなと思います」と語った。

パッティングの調子をもう一段階上げたい

一方で「グリーン周りがまだ全然把握できていなくて」と語るように、コースのすべてを知ることはできていない。

「(西コースよりも)グリーンの傾斜がめちゃめちゃ強くて。あと尾根も結構大きいのがたくさんありました。マウンドの位置を把握していないと難しいパットが残ることもあったので、その辺もキャディさんと確認しながらでした」

そんななかでも、プロアマ戦の時点でグリーンのアンジュレーションを分析。傾斜がきつく、ウェッジで打つと戻りすぎると想定し「ぴったりの番手だとやっぱ戻ってきちゃうので、なるべく大きめの番手で少し軽く打ってバックスピンかからないようにとか。あとはちょっとゆっくり振ってスピンがかからないようにっていうのを少し調整しながらやってます」と対策も講じた。

準備が整っていない中でもコースにアジャストしてくるあたりは、22勝を誇る実績通りの実力だ。その多くの勝ち星を支えてきたのはパッティング。昨シーズンの平均パット数は3位、今シーズンも3位と国内屈指のパットの名手だ。

しかし、この生命線であるパットに課題があるという。

「先週からラインが合っていなくて。それでも距離感は合っているので、ポジティブな要素があるので最低ラインはクリアできてるかなと思います」

明日以降は「正直練習ラウンドみたいな感じで、こっちはいい、こっちはダメっていうのを確認しながら回らなきゃいけないので、あまりスコアを気にしてっていうゴルフは、まだ難しいのかなと思うので。(その時の)ベストを尽くします」と意気込みを語った。

完璧な状態ではないながらも、堂々たるパフォーマンスを見せた鈴木のプレーに注目だ。
(文/井上尚)


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