全国から問い合わせが殺到するという、知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」。クラブナビゲーターの吉田朋広氏が注目するギアを徹底検証・解説する企画。今回は6月にUSTマミヤから登場した「LINQ POWER CORE WHITE(リンク パワーコア ホワイト)」と「LINQ POWER CORE RED(レッド)」を試打検証します!

「緊急輸入」のキャッチフレーズと共に、2026年2月19日にベールを脱いだUSTマミヤの「LINQ POWER CORE」シリーズ。BLUEの先行投入時から公式サイトなどで存在が明かされ、注目を集めていた「WHITE」と「RED」が、6月11日、いよいよ発売を迎えました。

アメリカのPGAツアーを中心に人気の高い本シリーズは、日本国内で2023年10月から展開されている「LINQ EX」に続く第二弾であり、ブランドのバリエーション拡充を担う重要モデル。今回の2機種が追加されたことで、シリーズが堂々完成となりました。そこで今回は、この最新2モデルの実力をじっくり検証していきたいと思います。

画像: 「POWER CORE WHITE」と「POWER CORE RED」のLINQ POWER COREシリーズ

「POWER CORE WHITE」と「POWER CORE RED」のLINQ POWER COREシリーズ

ラインナップは両モデル共通で、50g台(5R・5S)、60g台(6S・6X)、70g台(7S・7X)の各2フレックス。今回用意したスペックは、最もニーズの多い5Sと6Sです。テストヘッドには、BLUEの検証時にも採用したピン「G440 MAX(10.5度)」を使用しました。

LINQ POWER CORE WHITE
【5S】
シャフト重量:62グラム/トルク:4.1/キックポイント:HIGH /振動数:260CPM
【6S】
シャフト重量:66グラム/トルク:3.5/キックポイント:HIGH/振動数:265CPM

LINQ POWER CORE RED
【5S】
シャフト重量:60グラム/トルク:3.6/キックポイント:MID /振動数:263CPM
【6S】
シャフト重量:67グラム/トルク:3.4/キックポイント:MID /振動数:266CPM

LINQ POWER CORE WHITE (5S)

まずは「WHITE」の5Sから。50g台のカテゴリーでありながら62gとやや重め、手元部分にしっかりとした強い剛性感を持たせた元調子です。ダウンスウィングで手元が心地よく粘りつつも、潰れずにスッキリと振り抜けるフィーリングが光ります。

中間から先端にかけても硬さは感じられますが、決してガチガチではありません。特に中間からやや先にかけて適度なしなりを感じられるポイントがあり、ヘッドをインパクトエリアへと自然に導いてくれます。しっかり叩きにいっても当たり負けしない感覚は、まさに「LINQ」らしさそのものです。

画像: LINQ POWER CORE WHITE(5S&6S)

LINQ POWER CORE WHITE(5S&6S)

弾道は、ピンG440 MAXとの組み合わせで、高さを程よく抑えた力強い中・高弾道。基本的には左を怖がらずに叩けるフェード設計ですが、5Sはコントロール性も高く、上級者なら意図したドロー・フェードの打ち分けも容易にこなせるでしょう。

バックスピン量は20球の測定平均で「2600rpm±200rpm」をマーク。ヘッドの特性もありますが、極端なロースピンになりすぎず、キャリーとランを計算できる安定感が特長です。

ややハリ感のあるしっかりした元調子ですので、切り返しのタイミングが早めで、ある程度パワーのある方にベストマッチ。コースでボールが吹け上がるのを防ぎ、風に負けない安定した弾道を求めるアスリートゴルファーに大きなメリットをもたらしてくれます。

LINQ POWER CORE WHITE (6S)

6Sは5Sに比べて重量差こそ4gですが、全体の剛性感はガラリと高くなった印象を受けます。手元部分のホールド感が増し、シャフトのねじれや余分な挙動は一切感じられません。

「POWER CORE」の名が示す通り、シャフトの軸(コア)に強靭なパワーを秘めた、プロ・上級者向けのハードな手元調子という味付けです。ターゲット層となるヘッドスピードやスウィングパワーを持つ方が振れば、硬さの中にある絶妙な動きを感じ取れますが、パワーが足りないと単に硬い棒のように感じてしまうかもしれません。

インパクトエリアにおける先端の挙動は実にタフ。分厚いインパクトでどれだけ強く叩きにいっても決して当たり負けせず、プレーヤーのエネルギーをロスなくボールへと伝えてくれます。

画像: 吉田氏の「LINQ POWER CORE RED」および「LINQ POWER CORE WHITE」の評価①

吉田氏の「LINQ POWER CORE RED」および「LINQ POWER CORE WHITE」の評価①

弾道は力強い中弾道。シャフトが余計に球を上げてしまう動きがないため、5Sよりも低く抑えられたラインが出ます。バックスピン量は平均で「2500rpm±200rpm」ほど。こちらも極端なロースピン化というよりは、イメージ通りの弾道を作るための「適正スピン」を確保する設計思想が窺えます。プロ・上級者向けだからといってドロップするような数字にはなりません。

手元のしっかりした、しなりの少ない元調子で、自分のパワーをそのままインパクトにぶつけたい方、左へのつかまりすぎを徹底的に嫌う方、そして弾道を低く抑えたいアスリートに自信を持ってオススメできるスペックです。

LINQ POWER CORE RED (5S)

続いては「RED」の5Sです。重量60gの中調子ですが、手元側の剛性感は「POWER CORE」シリーズ共通の、変形を抑え込むような心地よいハリ感を備えています。余分なねじれはないものの、WHITEのようなシビアさはなく、中間部分のなめらかな動きを体感できます。

先端部分の剛性はやや落とされていますが、軽快に“走る”という感じではなく、ほんの少し“動く”といった上質なフィーリング。この絶妙な「動き」こそがREDの味付けです。インパクト時に先端がヘッドをもう一押ししてくれる感覚があり、マイルドでありながら厚いインパクトを実現してくれます。

画像: LINQ POWER CORE RED(5S&6S)

LINQ POWER CORE RED(5S&6S)

弾道は、ピンG440 MAXの寛容性も手伝って、楽に高さが出せる中・高弾道。球のつかまりに関しては、先端が勝手にターンして「つかまる」というより、プレーヤーの意思に寄り添って「つかまえやすい」という表現がしっくりきます。

スピン量は平均で「2700rpm±200rpm」。シリーズの中では最も球が上がってつかまり、スピン量も確保できるポジションです。今お使いのドライバーに、もう一段の「高い打ち出し」と「キャリーを伸ばす安定したバックスピン」を足したい方に最適です。

LINQ POWER CORE RED (6S)

6Sになると重量は67gへと跳ね上がり、5S比で7g重くなります。手にした瞬間にしっかりとした重量感と剛性感が伝わり、シャフト中央の芯(コア)がさらに強くなったことを実感させてくれます。

独自の「Q-ply素材×ナノレジンシステム」により、シャフト全体の変形を極限まで抑えるPGAツアー仕様の設計ですから、切り返しを安定させるには相応のパワーが必要です。それでも、しっかり感の中に滑らかさを残した中間部と、硬すぎない先端部の絶妙なバランスは、5Sからきっちり継承されています。

画像: 吉田氏の「LINQ POWER CORE RED」および「LINQ POWER CORE WHITE」の評価②

吉田氏の「LINQ POWER CORE RED」および「LINQ POWER CORE WHITE」の評価②

弾道は、6Sのハードさがありながらも比較的高く打ち出しやすく、5S同様の頼もしい中・高弾道を描きます。つかまりの良さはありますが、決して左へ巻き込むようなフックの恐怖はありません。スピン量は平均「2600rpm±200rpm」を推移。6Sを選ぶようなハードヒッターであっても、適度なスピンを入れてキャリーでピンポイントに狙いたい、という要求にしっかり応えてくれます。

手応えはタフでありながら、ボールをしっかり上げてくれる稀有な中調子。市場を見渡しても、このポジションをここまで高いクオリティで実現しているモデルは非常に少ないと思います。打ってみれば、これまでにない新しい発見があるかもしれません。

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